銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

鳥取県編 その6

〇カラス天狗

略 

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<カラス天狗像>

場所:仁王堂公園(鳥取県西伯郡大山町宮内字仁王堂)

竣工: 1997年5月

像高: 8.88m

作者:

撮影時: 2017年8月21日

説明:ここ大山は、天狗のお話の多いところ。山岳信仰のメッカの一つである。像の恰好からして、大山で修業をする修験道の山伏たちの姿を現したものだろう。FRP像らしい。

 

〇鬼

略 

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<鬼像>

場所:鬼っ子ランド(鳥取県西伯郡伯耆町宇代580)

竣工:

像高: 18m

作者:

撮影時:  2017年8月21日

説明:このあたりは、日本最古の鬼伝説の地らしい。「鬼っ子ランド」は、かつては遊園地だったらしいが、今は市営の公園で無料。鬼(FRP像ぽい)が座っている建物は、「鬼ミュージアム」なるものでったが、2007年に閉園。私が行った時も草刈の職員以外に人はいませんでした…。日本海側は鬼の話が多いらしく、京都府大江山の鬼(酒吞童子)の話があり、京都府加佐郡大江町には「鬼の交流博物館」がある。

 

〇磯田俊二 (?~?)

 官僚、政治家。1951年から10期、40年にわたって西伯町の町長として村の発展に寄与した。

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<磯田俊二像>

場所:祐正出会いの館(鳥取県西伯郡南部町下中谷1008)

竣工: 1990年9月

像高: 2.7m(台座を含む)

作者: 石黒好七

撮影時:  2017年8月20日

説明:この施設は、緑水湖のほとりにあるが、このダム(賀祥ダム)を建設したのが磯田町長だった。

 

〇有本松太郎 (1863~1941)

 実業家。政治家。皆生温泉の生みの親。但馬国美方郡浜坂町(現新温泉町)に生まれる。1900年に発見された泉源を本格的に開発・維持し、温泉地の開発をおこない、米子から鉄道を引く(米子電気軌道株式会社)などした。鳥取県議会議員を務めた。 

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 場所:皆生温泉海岸遊歩道(鳥取県米子市皆生温泉3-4-3…皆生温泉シーサイドホテル住所)

竣工:1958年

像高: 276㎝(台座含めて)

作者: 辻晉堂

撮影時: 2017年8月20日

説明:皆生温泉の海岸正面にある。住所が表示しにくいので、この像を挟むように立つホテルの住所にしておいた。資料(鳥取Art Date Project)によると、野坂寛治元米子市長の寄贈によるものらしい。

 

〇山川忠五郎 (?~?)

 漁師。皆生温泉の発見者。福生村上福原の漁師で、1900年の9月に投網の最中に海岸の浅瀬で温泉が湧きだしているのを発見した。この頃皆生の浜は砂が堆積して、温泉の湧きだす地点くらいまで来ていたのである。 

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<山川忠五郎像>

場所:皆生通り皆生温泉ゲートそば(鳥取県米子市皆生温泉2-2付近)

竣工: 1989年

像高:

作者:

撮影時: 2017年8月20日

説明:石像である。皆生温泉は、彼が温泉の湧いているのを発見後、村長の伊藤国次郎が波打ち際に板囲いをし、「村湯」と名付けた。その後八幡市次郎が本格的に開発をはじめ、上記の有本松太郎が温泉地として開発していったのである。

 

※このほか米子地域は、「下田光造」像(鳥取大学米子キャンパス)、「小泉順三」像(米子北高校)、「永島運一」像(米子松蔭高校)があるが、写真が撮れなかった。

鳥取県編 その5

〇前田八郎 (1919~2016)

 役人、政治家。大栄町の助役から町長を7期28年務めた。小中学校の統合、庁舎などの建設をおこなった。 

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<前田八郎像>

場所: 北栄町役場大栄庁舎前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿423-1)

竣工: 2000年12月

像高:

作者:

撮影時: 2017年8月21日

説明:庁舎の敷地に入ると奥のほうにいた。

 

〇豊田太蔵 (1856~1937)

 教育者。伯耆国八橋郡由良宿(現東伯郡北栄町)生まれ。鳥取県会議員を務め、その後私財を投じて、「育英黌」を創立した。これが現在の県立鳥取中央育英高校である。

〇豊田収 (1882~1969)

 教育者、政治家(衆議院議員<6期>)。鳥取県八橋郡由良町(現東伯郡北栄町)生まれ。 

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<豊田太蔵・収像>

場所: 北栄町役場大栄庁舎前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿423-1)

竣工: 1963年4月

像高:

作者:

撮影時: 2017年8月21日

説明:レリーフ像である。庁舎の入り口左側にある。太蔵氏が建てた「由良育英高校(現鳥取中央育英高校)」は、庁舎の左手奥にある。

 

 

☆今回はここから「名探偵コナン」の特集である。鳥取県東伯郡北栄町は、コナンの作者、青山剛昌氏の出身地であり、町は「青山剛昌ふるさと館」を建てるなどしており、町内には、今回紹介するようにコナン関係の銅像FRP像などが立てられているからである。なので今回は、青山氏のプロフィールを載せておく。

 

青山剛昌 (1963~)

 漫画家。鳥取県東伯郡大栄町(現北栄町)生まれ。代表作の『名探偵コナン』で一躍売れっ子となる。『名探偵コナン』は「週刊少年サンデー」に25年以上連載され、日本テレビのアニメも14年以上続いている。

 青山氏が協力的なのか、町が大々的に売り込んでいるせいか、オブジェ(ブロンズ像とFRP像が混在するが)はどんどん増えている。それ以外にも、石製のモニュメント、マンホール、ブロンズパネルなど、コナンファンにとっては、たまらないかもしれない(コナンのラッピング公用車もあるらしい…)。

※撮影は、すべて2017年8月21日である。

(HP“コナン探偵社”より転載)

①変身ホームズ

場所:道の駅大栄レストラン前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1458-10)

竣工:2000年

説明:コミックス1巻の表紙から。 

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②真実はいつも一つ

場所:JR由良駅前広場(鳥取県東伯郡北栄町由良宿584)

竣工:2000年

説明:コミックス1巻の表紙から。由良駅は「コナン駅」の愛称がつけられている。 

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③なぞ解き

場所:コナン大橋右岸下流側の親柱(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

   ※駅から「青山剛昌ふるさと館」へ向かう橋の先の「米花商店街」の住所。

竣工:1999年

説明:コミックス2巻表紙から。 

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④新一登場

場所:コナン通りポケットパーク(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:2000年

説明:コミックス10巻 FILE4、FILE5から。

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⑤ターボエンジン付きスケートボード

場所:コナン大橋街燈柱(2本に同じものが)(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:1999年

説明:名探偵コナン特別編第1巻 FILE7から。

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⑥推理

場所:コナン大橋右岸上流側の親柱(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:1999年

説明:コミックス16巻 FILE7から。 

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⑦待ち合わせ

場所:北栄町図書館玄関脇(鳥取県東伯郡北栄町由良宿803-1)

竣工:2001年

説明:作者描き下ろし。 

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⑧未来へのあゆみ

場所:大栄小学校玄関前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿213)

竣工:2004年(大栄小学校の開校30周年記念)

説明:作者描き下ろし。

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⑨少年探偵団

場所:青山剛昌ふるさと館玄関前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414)

竣工:2007年

説明:作者描き下ろし。少年探偵団のメンバーは、⑰~⑳とコナンである。 

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⑩夏の日

場所:コナン大橋左岸下流側の親柱(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:1999年

説明:コミックス17巻 表紙から。

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⑪キック力増強シューズ

場所:コナン大橋左岸上流側の親柱(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:1999年

説明:名探偵コナン全(オール)百科 P20から。 

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⑫はじまりの瞬間(とき)

場所:コナンの家米花商店街(運転免許試験場跡地)(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1293)

竣工:2010年

説明:コミックス1巻 FILE1から。

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⑬すいかコナン

場所:北栄町役場大栄庁舎前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿423-1)

竣工:2015年

説明:作者描き下ろし。北栄町は「大栄すいか」という、糖度の高い大玉すいかの産地。FRP像。 

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⑭神出鬼没

場所:青山剛昌ふるさと館駐車場(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414)

竣工:2015年

説明:「名探偵コナンキャラクタービジュアルブック」から。これは、怪盗キッドこと黒羽快斗。本来は、別の作品『まじっく快斗』の主人公だが、コナンにも登場する。 

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⑮眠りの小五郎

場所:コナン通り沿い(鳥取県東伯郡北栄町由良宿)

竣工:2016年

説明:JR由良駅からコナン通りを青山剛昌ふるさと館に向かっていくと、畑の真ん中に。「眠りの小五郎」は、探偵毛利小五郎のことで、工藤新一の恋人、毛利蘭の父である。探偵としては「迷探偵」なのだが、事件の解決シーンで、コナンが放つ腕時計型麻酔銃によってうつむいて座り込み、その後コナンがネクタイ型変声機(いずれも阿笠博士の発明)で事件を解決してきたため、「眠りの小五郎」と有名になる。 

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⑯迷宮無しの名探偵

場所:JR由良駅前広場(鳥取県東伯郡北栄町由良宿584)

竣工:2016年

説明:FRP像。 

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⑰あくび娘

場所:北栄町図書館前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿803-1)

竣工:2017年

説明:少年探偵団のメンバー、灰原哀。「黒の組織」の元メンバー、宮野志保。FRP像。 

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⑱優しいガキ大将

場所:北栄町図書館前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿803-1)

竣工:2017年

説明:少年探偵団のメンバー、小嶋元太。FRP像。 

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※ここからは、写真を撮っていません。私が行った時にはまだ設置されていなかったと思われます(⑲⑳は私の回った年の秋に設置。タッチの差でした)。

⑲そばかす少年探偵

場所:北栄町図書館前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿803-1)

竣工:2017年9月

説明:少年探偵団のメンバー、円谷光彦。FRP像。

 

⑳キュートな少女探偵

場所:北栄町図書館前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿803-1)

竣工:2017年10月

説明:少年探偵団のメンバー、吉田歩美。FRP像。

 

㉑自称天才発明家

場所:青山剛昌ふるさと館駐車場(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414)

竣工:2018年

説明:江戸川コナンの協力者である科学者、発明家。阿笠博士(あがさひろし)。工藤家の隣人であり、コナンが工藤新一であることを知っていて、コナンを毛利小五郎の家に居候させた。車(フォルクスワーゲン・タイプ1)に乗る姿である。FRP像。

 

㉒空手娘

場所:民宿萬屋隣(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1159付近)

竣工:2018年5月

説明:工藤新一の恋人、毛利蘭。銅像

 

㉓小さくなった名探偵

場所:北栄町役場大栄庁舎前(鳥取県東伯郡北栄町由良宿423-1)

竣工:

説明:掲揚台の付近にいる。コミックス 1巻FILE2の表紙から。FRP像。

 

㉔怪盗と名探偵

場所:青山剛昌ふるさと館(鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414)

竣工:

説明:「週刊少年サンデー」の1997年20号の表紙から。FRP像。

 

鳥取砂丘コナン空港(ここもコナン!)にもコナンと毛利蘭が、パイロットとCA

の姿で立っています。FRP像(この像だけ、2017年8月22日撮影)。

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鳥取県編 その4

〇田熊常吉 (1872~1953)

 発明家、実業家。鳥取県東伯郡東園村(現北栄町)生まれ。神戸の材木会社に勤め、倒産間際にこの会社を引き継いだ。その後製材機用ボイラーの開発を志し、水管ボイラーの試作に成功し、1913年タクマ式汽罐の特許を得た。このボイラーは効率が良く、評判を呼び、1938年田熊汽罐製造会社を創立した(現タクマ)。1930年では日本の10大発明家の一員であった。 

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<田熊常吉像>

場所:東園神社(鳥取県東伯郡北栄町東園384)

竣工: 1938年10月

像高:

作者:

撮影時: 2017年8月21日

説明:東園神社は、県道320号線沿い、北条川の脇にあるが、何か忘れられたようなうら寂しい神社だった。ここを訪ねたのは、銅像仲間の墨威宏さんが、ある時「自分の名前の銅像を探す」ということを言い出したことからだ。自分もそんなに多くない苗字なので、「あるかな?」と探したところ、この銅像に行き当たったわけだ。鳥取県を目指した理由もそこにあった。像の銘版には「皇紀2598年」の表記があり、戦争中の金属供出を免れた様子が知れる。またこの地にある銅像は、何人かの大学教授などが贈った「寿像」の複製、と書かれているので、もしかすると「タクマ」(会社ですね…)に行くと、この像の本体があるかもしれない。

ちなみに私の苗字は「タグマ」と濁ります。

 

松田昌造 (1881~1964)

 医者。政治家。鳥取県東伯郡東郷松崎町(現湯梨浜<ゆりはまちょう>町)生まれ。県議会議員25年、県議会議長などを歴任。東郷町の初代町長(2期)。国民宿舎第1号として、「水明荘」を誘致した。 

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松田昌造像>

場所:国民宿舎水明荘(鳥取県東伯郡湯梨浜町旭132)

竣工: 1977年10月

像高: 80㎝

作者:

撮影時: 2017年8月22日

説明:像の立っている場所は、水明荘の前庭。整備されていて、大事にされているようである。ここは東郷温泉の一角である。宿の建物の裏側が「東郷池」。日本史関係者には有名な「伯耆国東郷荘下地中分図」の舞台である。

 

 

 

孫子  (生没年不詳)

 古代中国の春秋戦国時代の武将、軍事思想家。兵法書孫子』の作者とされる。兵家の代表的人物で、「孫子」は尊称。 

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孫子像>

場所:燕趙園(鳥取県東伯郡湯梨浜町引地563-1)

竣工: 2007年3月

像高: 2.3m

作者: 中国製である(山東省東営市より寄贈)

撮影時: 2017年8月22日

 

 

孔子 (BC552?~BC479)

 古代中国の思想家、哲学者。儒家の始祖。諱は丘、字は仲尼。『論語』などを著した。

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孔子像>

場所:燕趙園(鳥取県東伯郡湯梨浜町引地563-1)

竣工:2003年10月

像高: 2.3m

作者: 中国製である(佐藤翔棗荘市より寄贈)

撮影時: 2017年8月22日

 

孟子 (BC372?~BC289?))

 古代中国の儒学者、思想家。孔子の孫の子思に教えを受けた。著書『孟子』がある。性善説を主張し、仁義による王道政治を目指した。

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孟子像>

場所:燕趙園(鳥取県東伯郡湯梨浜町引地563-1)

竣工: 2003年10月

像高: 2.35m

作者: 中国製である(山東省棗荘市より寄贈)

撮影時: 2017年8月22日

説明:この3体は、燕趙園の多目的広場・集粋園と園内を結ぶ中庭である(入るのは有料)。燕趙園は、中国との友好の証として1995年にできたテーマパークだが、有料であるわりにこれといったものがなく(建物は本場中国で作って持ってきたらしいが、有料なのが足を引っ張っているか)、現在はすぐ脇にある「道の駅燕趙園」との併用らしい。自分が行った時にもほぼ誰もいなかった。

3体の像の脇には、「西王母と八仙人」の石像がある。これはとある大阪の篤志家から寄贈を受けたもののようだ(2006年設置)。

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