銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

銅像

静岡県編   その27

〇高柳健次郎 (1899~1990) 工学者。静岡県浜名郡和田村(現静岡県浜松市中央区)生まれ。静岡師範学校を経て、東京高等工業学校(現東京科学大学)附設工業教員養成所卒業。1924年に浜松高等工業学校(現静岡大学工学部)助教授となり、本格的に「無線遠…

静岡県編    その25

〇古橋廣之進 (1928~2009) 水泳選手。静岡県浜名郡雄踏町(現静岡県浜松市)生まれ。小学校の時から自由形で学童新記録を出すなど「豆魚雷」の異名をつけられた。戦後日本大学へ入学、1947年には400㍍自由形で世界新記録を出すが、戦争に負けた日本は国際…

静岡県編    その24

〇金原明善(きんぱらめいぜん) (1832~1923) 実業家。遠江国長上郡安間村(現静岡県浜松市東区)生まれ。生家は酒造業と質屋を併営する大地主で、旗本松平家の代官であった。1868年に天竜川が洪水で決壊すると、明治新政府に治水策を建白、一方で自ら堤…

静岡県編    その23

先週は、勤務先の文化祭や群馬遠征などで暇がなく、サボってました、すいません では… 〇赤松則良 (1841~1920) 幕末の幕臣、明治期の海軍軍人、政治家。男爵。江戸深川(現東京都江東区)生まれ。幕府御家人、吉沢家に生まれ、祖父の赤松家を継ぐ。蕃書調…

静岡県編    その21

〇平野運平 (1886~1919) 海外開拓家。静岡県小笠郡栗本村(現静岡県掛川市)生まれ。椎葉家に生まれ、義兄の平野家に養子に入った。東京外国語学校大西語科を卒業し、ブラジル移民の笠戸丸に通訳として乗船、グァタパラのコーヒー農園に入る。そこでリー…

静岡県編    その20

〇赤堀四郎 (1900~1992) 生化学者(生物有機学)。大阪大学名誉教授。理化学研究所理事長などを歴任した。静岡県小笠郡千浜村(現静岡県掛川市)生まれ。東北帝国大学卒。醤油の香り成分の抽出、アミノ酸と糖の反応(赤堀反応)、消化酵素の結晶化などを…

静岡県編   その19

先週は失礼しました。学校の中学生体験授業などでバタバタしていました。ちなみに体験授業では「銅像から見る日本史」というタイトルでやりました。 〇田沼意次 (1719~1788) 江戸中後期の旗本、大名。江戸幕府の老中。江戸幕府9代将軍徳川家重、10代将軍…

静岡県編    その18

〇松永いし (1884~1944) 教育者。静岡県益津郡中村(現静岡県焼津市)生まれ。1902年松永裁縫教授所を開き、1924年焼津高等裁縫女学校とし校長となる。1944年焼津女子商業学校となる。戦後松薫学園焼津高校となる(2021年から共学)。学校は県内で2番目に…

静岡県編    その17

〇沢村栄治 (1917~1944) 昭和戦前のプロ野球選手。三重県宇治山田市(現三重県伊勢市)生まれ。京都商業学校(現京都先端技術科学大学附属高校)に入学後、1934年には春・夏共に甲子園球場に出場した。その年の日米野球大会の日本選抜チームに選ばれ、5試…

静岡県編    その15

〇市川紀元二 (1873~1905) 軍人、会社員。静岡県磐田市生まれ。東京大学卒業後民間に就職していたが、日露戦争に志願し、歩兵少尉として遼陽の攻略に尽力し、遼陽を落とした。その後奉天の戦いに戦死した。日露戦争で最初に戦死した学徒出身兵である。 <…

静岡県編   その14

90,000アクセスありがとうございます。ヘベレケですが、何とかこれからも続けていきたいと思います💦 〇徳川家康 (1543~1616) 戦国期~江戸初期の戦国大名、江戸幕府初代征夷大将軍。三河国岡崎(現愛知県岡崎市)生まれ。国人土豪安祥松平氏の5代当…

静岡県編  その13

〇大野乙次郎 (1880~1938) 官僚、政治家。静岡県庵原郡蒲原宿(現静岡県静岡市)生まれ。蒲原町の助役から蒲原町長(3期)。蒲原町への日本軽金属蒲原工場の誘致に尽力したが、過労から死去した。 <大野乙次郎像> 場所:静岡市清水区役所蒲原支所(静岡…

静岡県編    その12【更新】

〇大村西崖 (1868~1927) 美術史家、評論家。駿河国富士郡水戸島村(現静岡県富士市)生まれ。塩沢家に生まれたが、若くして大村家に養子に入った。東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業後、教員や雑誌編集者となる。1896年に母校東京美術学校の助…

静岡県編    その11

〇船山啓次郞 (1882~1956) 教師、政治家。旧田子浦村会議員から田子浦村長。静岡県富士郡田子浦村(現静岡県富士市)生まれ。田子の浦港修築期成同盟会をつくり、地元や県、国へと呼びかけ、現在の田子の浦港をもたらした。また町村合併にも尽力四、富士…

静岡県編    その10

また謝りますが、先週は関西の「三国宝展」のハシゴをして不在でした…では今週は真面目に… 〇日比谷平左衛門 (1848~1921) 実業家。越後国蒲原郡浦館村(現新潟県三条市)生まれ。江戸末期に江戸に出て綿糸棉花問屋に奉公、その後独立し、日比谷家に養子に入…

静岡県編   その9

前週はサボりました 〇藤井日達 (1885~1985) 日蓮宗の僧侶。熊本県阿蘇郡坂梨村(現熊本県阿蘇市)生まれ。1903年に出家し、日蓮宗大学(現立正大学)にて学び、国内外に寺院を建立、1933年にインドでガンジーに出会い、非暴力主義に共鳴、第二次世界大戦…

静岡県編    その8

〇小林聿(こばやしはじめ) (1886~1944) 政治家。静岡県駿東郡深良村(現静岡県裾野市)生まれ。深良村村長。富士山の溶岩流に覆われて水の出なかった同地域の上水道普及に尽力した。 <小林聿像> 場所:裾野市深良コミュニティーセンター(静岡県裾野…

静岡県編   その7

だいぶサボっていてごめんなさい。先週は山梨県方面に出かけていました… では、静岡県編第7弾を! 〇谷清一 (?~?) 実業家。東洋パルプ特種製紙(株)社長。 <谷清一像> 場所:Pam三島(静岡県駿東郡長泉町本宿437) 竣工:1970年5月 (彫像の時期は1…

静岡県編   その6

〇佐野隆一 (1889~1977) 実業家、慈善家。静岡県田方郡三島町(現静岡県三島市)生まれ。旧制韮山中学校から東京高等工業学校(現東京科学大学)を出ていくつかの会社を経て、36歳で鐵興社(現東北東ソー化学)を起こす。一方で父をまねて古美術品の蒐集…

静岡県編   その5

〇上原正吉 (1897~1983) 実業家、政治家。埼玉県北葛飾郡田宮町(現埼玉県杉戸町)生まれ。幼くして両親と死別し苦労するなか、大正製薬所(現大正製薬(株))に入社、創業の石井絹次郎にかわいがられ、取締役からとんとん出世し、1946年に社長となる。…

静岡県編    その4

〇伊豆の踊子 『伊豆の踊子』は、1926年に発表された川端康成の短編小説。あらすじは、「20歳の一高生の「私」が、伊豆にひとり旅に出るが、道中の湯ヶ島で知り合った旅芸人の一人の踊子に惹かれ、下田まで一緒に旅をする。「私」は踊り子の無垢な純情な心に…

静岡県編    その3

〇伊東(河津)祐親(いとうすけちか) (?~1182) 平安末期の伊豆国の豪族、武将。工藤氏6代目工藤祐隆の孫。伊東荘をめぐって工藤祐継およびその子祐経と争いとなり、1176年狩りの際、祐経は祐親を襲うが、祐親は難を逃れる。しかし嫡男祐泰が射殺された…

静岡県編    その2

〇久保田豊 (1905~1965) 政治家。静岡県田方郡韮山村生まれ。東京帝国大学法学部を卒業し、経済学部に入る。教員生活を経て、満洲で満州国共和会職員となる。戦後韮山村長となり、その後衆議院議員(5期)。労働者農民党から日本社会党に入党。 <久保田…

静岡県編   その1

今週から静岡県をお送りします。静岡県は広い上車社会なのか車が多く、なかなか回りきれません。基本3回以上かけて90%以上を回りました。では… 〇貫一とお宮 尾崎紅葉の小説『金色夜叉』の主人公。間貫一は高等中学校の学生。お宮(鴫沢宮)は、貫一の奇遇…

島根県編    その16

〇玄丹かよ (1842~1918) 江戸後期から明治期の女性。松江藩士で鍼灸師の錦織玄丹の娘。本名錦織加代。1868年に新政府軍が松江藩問責のため西園寺公望を大将とする山陰道鎮撫使として派遣され、多額の献金を要求するなどし、それが飲めないとした藩は、家…

島根県編   その15

〇語臣猪麻呂の毘売 (?~674) 後述の語臣猪麻呂の娘。中海の安来の入江にある比米埼の由来となる。674年の7月に彼女がこの比米埼を散歩しているとたまたま和邇(鮫のこと)に逢い、殺されてしまった。 <語臣猪麻呂の毘売像> 場所:中国ろうきん安来支店…

島根県編   その14

今回は、一畑寺(一畑薬師)に数多いる“目玉のおやじ”の特集です。一畑薬師は「目のお薬師様」として有名な臨済宗の寺院です。一畑薬師と水木しげるのつながりは、水木茂の家にお手伝いできていた「景山ふさ」からです。「ふささん」は、しげる少年から「の…

島根県編   その13

〇アマビエ <アマビエ像> 場所:中村郵便局近く(島根県隠岐郡隠岐の島町中村1252−4) 竣工:2010年4月 像高: 作者: 撮影時:2024年8月23日 説明:郵便局から対岸に渡り、中村川のほとりを上流(南側)に50㍍ほど行ったところにある。護岸がちょっとした…

島根県編    その12

『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるは、鳥取県境港市のご出身であることは、もう大変有名であるが、隠岐にも「水木しげるロード延長プロジェクト」により、妖怪ワールドが拡大している。そもそも水木さんの本名が「武良茂」なのだが、この「武良」姓のルーツが…

島根県編   その11

〇山中鹿介幸盛 (1545~1578?) 戦国期~安土桃山期の武将。尼子氏の家臣。出雲国富田庄(現島根県出雲市)の生まれという。尼子三傑の一人。尼子家再興のために「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈ったとされる話が有名。尼子氏再興のた…