銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

東京 葛飾編

◎『キャプテン翼

 

 サッカー漫画(アニメ)。作者は高橋陽一。現在は、少年がサッカーに打ち込む姿だった初期作品から派生して、プロサッカー選手となって世界で活躍したり、ワールドカップで激戦したりするなど、発展している。アニメ化してさらに人気が高まり、世界50カ国以上でテレビ放映された。結果、日本のサッカー選手はもちろん、ジダン(元フランス代表)、デルピエーロ(元イタリア代表)、メッシ(アルゼンチン代表)、イニエスタ(スペイン代表)など、世界の多くのプロサッカー選手もその影響があったと述べるなど、世界的な作品となっている。

 小学校・中学校編は“静岡県南葛市”という架空の年が舞台だが、作者の出身校の「都立南葛飾高校」に因んでいる。

 

2013年3月に、作者高橋陽一の出身地である、東京都葛飾区四つ木に大空翼銅像が設置され、翌年3月にはそれ以外の登場人物7体の銅像が設置された(作像した竹中銅器のHPでは、受注から除幕式まで5カ月という短い期間での作成の難しさが書かれています)。さらに2018年3月には、東京都立南葛飾高校正門前にも大空翼像が設置され、現在9体の銅像がある。

銅像群は、サッカーの様子を表わすために、後ろにステンレス板を背負わせるという、他の銅像にはない工夫が凝らされている。

  

①<大空翼像>

場所:四つ木つばさ公園(葛飾区四つ木1-22-3)

竣工: 2013年3月

像高:145cm(等身大)

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:『キャプテン翼』の銅像群で最初に立った像。意外と小さな公園で、住宅街の中にある。サッカーができるように(?)周りがグリーンのネットで覆われている。 

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②<岬太郎像>

場所: 渋江公園(葛飾東立石3-3-1)

竣工: 2014年3月

像高: 145cm(等身大)

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:大空翼の友達で、翼に匹敵する実力の持ち主。ポジションはMF。7体そろってお披露目されたときには、この像の所に作者の高橋陽一も出席したらしい。銅像は公園内のほぼ真ん中にあり、脇にはテニスコートが広がる。

 

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③<ロベルト本郷大空翼像>

場所:めだかの小道(葛飾区四つ木2-3-3先)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:ロベルト本郷は、翼の師匠に当たる元ブラジル代表の日系ブラジル人。翼がボールを蹴る様子を見ている像である。「めだかの小道」は、京成押上線の四つ木駅から国道6号線にぶつかる交差点の所で、上に歩道橋が架かっている。 

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④<日向小次郎像>

場所:四つ木公園(葛飾区四つ木1-16-24)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:ポジションはFW。大空翼のライバルである。家族に不幸がある中で活躍する努力型のストライカーで「猛虎」と呼ばれる。得意技は「タイガーショット」。

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⑤<石崎了像>

場所:四つ木駅前ポケットパーク(葛飾東四つ木4-15-10崎)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:区民サービスコーナーの前にいる。ポジションはDF。翼の同僚で、才能には欠けるが自慢のガッツで代表入りなどをしていく。像は京成押上線四つ木駅の南側、線路沿いに青砥方面に進んだところにいる。

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⑥<中沢早苗像>

場所:葛飾郵便局前(葛飾区四つ木2-28-1)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:南葛小で翼や石崎の同級生の女子。翼に一目ぼれして、以降サッカー部の応援団長。のちに翼と結婚する。銅像は応援団長として後ろのステンレス板の団旗と一体化している像である。像は郵便局の西側入り口近くにいる。 

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⑦<ヒールリフトをおこなう大空翼像>

場所:立石1丁目児童遊園(葛飾区立石1-21-6)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:「ヒールリフト」という、後ろ足の踵でボールを蹴上げ、身体の前にボールを運ぶ、という様子を銅像化した斬新な像。背景のステンレス板のライン(漫画的造形)の効果もあって、スピード感がある。立石1丁目公園は京成立石駅を降りて南側に行った商店街の中にあり、像は公園の真ん中にある(と言っても小さな公園)。

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⑧<若林源三像>

場所:立石みちひろば(葛飾区立石4-28-14)

竣工: 2014年3月

像高:

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:ポジションはGK。裕福な家の出で、実力も世界屈指。翼の最初のライバルであり、終生の朋友となる。銅像も後ろのステンレス版にゴールの網目が描かれている。像は、京成立石駅から北側に行き、三差路にぶつかったところにあるスペースで、道に背を向けて立てられている。 

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⑨<ツインシュートをおこなう大空翼像>

場所:都立南葛飾高校校門前(葛飾区立石6-4-1)

竣工: 2014年3月

像高: 145cm(等身大)

作者: 竹中銅器(原型は丸山達平)

撮影時:

説明:「ツインシュート(二人で同時にボールを蹴るシュート)」の像だが、翼一人しか造形されていない。これは記念撮影をおこなう際に、各人が翼像の右側に立って、シュートのポーズをとると、ツインシュートが完成するように造られているそうだ。都立南葛飾高校は、葛飾区役所の北東に位置し、銅像は正門の右側に位置している。この像はまだ撮影していないので、近日行ってみたいと思う。