銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

群馬県編 その3

源義家 (1039~1106)

 平安時代後期の武士。八幡太郎と呼ばれた。源頼義の長男。父の前九年合戦に参戦し、出羽守となった。その後陸奥守となり、後三年合戦を起こすが、苦戦の末何とか勝利した。この末裔は鎌倉幕府を開いた源頼朝室町幕府を開いた足利尊氏につながることから、清和源氏発展の祖とされる。 

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 <源義家像>

場所:月夜野矢瀬親水公園(群馬県利根郡みなかみ町月夜野2936)

竣工: 1998年4月

像高:

作者:

撮影時:2019年8月18日

説明:義家の奥州征伐の際、残党が隠れた尾瀬を目指していたが、利根川の水が多く渡河できないでいた。そこで義家が弓をとって射たところ、対岸の下牧側に矢がささり、これを目印に大軍を渡河させることができた、とされる地である。私は気が付かなかったが、「日本の銅像探偵団」の団長、ヒロ男爵のブログ(「銅像のススメ~めざせ次世代観光カルチャー」)によれば、銅像のある広場は「矢の広場」と言われ、銅像まわりのブロックを見ると、義家の矢の射られた先を示すような形に組んであるそうで、確認しておけばよかったと思いました。

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〇生方大吉 (1882~1964)

 大正、昭和期の政治家、実業家。群馬県利根郡新治村(現みなかみ町)生まれ。生方太吉の子。衆議院議員を通算5期務めた。三国峠の国道編入や改修、利根地方の開発振興に尽力し、地元出身の豪商、塩原太助を顕彰する会を組織したりした。 

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 <生方大吉像>

場所:みなかみ町新治支所(群馬県利根郡みなかみ町布施365)

竣工: 1972年7月

像高:

作者: 能登藤吉郎

撮影時: 2019年8月18日

説明:銅像の建立は、旧新治村の庁舎建設に際してされたようだ。

  

〇木檜仙太郎 (1860~1940)

 政治家。上野国群馬県利根郡新治村須川(現みなかみ町)生まれ。号は胡仙。25歳で連合戸長、群馬県議会議員、利根郡会議員を歴任、新治村の初代村長として活躍した。 

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<木檜仙太郎像>

場所:みなかみ町新治支所(群馬県利根郡みなかみ町布施365)

竣工: 1972年4月

像高:

作者: 能登藤吉郎

撮影時: 2019年8月18日

説明:銅像の建立は、旧新治村の庁舎建設に際してされたようだ。

  

○塩原太助 (1743~1816)

 江戸時代後期の豪商。三遊亭円朝の「塩原多助一代記」で有名。上野国利根郡新治村(現群馬県みなかみ町)生まれ。幼名彦七。裸一貫で江戸に出て、木炭に海藻を混ぜ固めた炭団を発明して大成功し、豪商となる。「本所に過ぎたるものが二つあり、津軽屋敷に炭家塩原」と歌に詠われるまでだった。富豪になってからも謙虚で清廉な生活を送り、資材を投じて道路改修や治水事業などをおこなった。

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<塩原太助像>

場所:塩原太助翁記念公園(群馬県利根郡みなかみ町新甲479)

竣工: 1994年11月

像高:

作者:

撮影時: 2019年8月18日

説明:塩原太助の生誕200周年の記念事業で作られたようである。一緒にいる馬は「あお」。太助は江戸で一旗揚げようとするが、親から認められなかったので、19歳になったある朝に草刈りと称して、愛馬の「あお」を連れ出したが、馬を連れていくわけにいかないので、近くの「香才ヶ原」の松の木に愛馬をつないで別れを告げた、銅像はそのシーンを再現している。

 

〇生方太吉 (1855~1942)

 実業家。群馬県利根郡新治村(現みなかみ町)生まれ。生方大吉の父。利根銀行を創設し、群馬中央銀行と合併後も取締役。新治電気も創設した。故郷の先人塩原太助の顕彰にも尽力した。

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<生方太吉像>

場所:塩原太助翁記念公園(群馬県利根郡みなかみ町新甲479)

竣工: 1978年4月

像高:

作者:

撮影時: 2019年8月18日

説明:塩原太助記念公園の右手の高台にある。この公園には塩原太助記念館もある。

 

 

〇望月三郎 (1917~1993)

 実業家。おそらく「太助ドライブイン」の創設者。 

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 <望月三郎像>

場所:太助ドライブイン群馬県利根郡みなかみ町新巻3596)

竣工: 1993年11月

像高:

作者: 石黒弥七

撮影時: 2019年8月18日

説明:ドライブイン入口の左側にある。台座には律義に生没年が彫ってあった。