〇ひょうとく…一般に言う「ひょっとこ」。東北地方のかまど神らしい。「ひょっとこ」とは、「火男」から来たともされ、かまどの火を竹筒で吹く姿を指すとも。
〇魔女の花子…家出中の魔女で、小学校に行くための資金稼ぎに旅館で働いている。『河童の三平』に登場する。三平がピンチの時には助けてくれるらしい。
〇サラリーマン山田…水木マンガのレギュラーで(作品によって名前は違う)、どこにでもいそうな目に出っ歯のおじさん。平凡で小心者、控えめな性格だが、いつもひどい目に合わされている。水木しげるの貸本劇画時代の友人、桜井昌一氏がモデル。
〇鍛冶媼(かじばば)…刀鍛冶の男の妻が、刀の代金を取りに行った帰りにオオカミに食い殺され、その無念からオオカミに憑りつき、、通りかかる人を次々と殺す妖怪になった。
〇山わろ…水木しげるロードには2種類の「山わろ」がいるが、こちらは木曽の山中に住み、エビやカニを捕って食べる。足跡のサイズは1mで、足跡は発見されているが、姿を見た者はいないと言う。
〇口裂け女…都市伝説として有名な妖怪。1979年の春から夏にかけて流行。岐阜県あたりから広まったとされる。口元を大きなマスクで隠した若い女性が、学校帰りの子どもに「私ってキレイ?」訊ねてくる。「キレイ…」と答えると「…これでも?…」と言ってマスクを外すが、その口は耳元まで裂けていたという。「キレイじゃない」と答えると、殺される。ポマードと3回唱えると女がひるむとか、ベッコウアメが大好物なので(大嫌いなので)、与えるとそのすきに逃げられるとも言われた。
〇濡れ女…いつも髪がびっしょりと濡れているところから。人間の顔に長い髪、体はヘビのようでしっぽが300m以上あるという。思いを世出られた男は出会ったら最期、逃げることはできない。