銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

鳥取県編 その11

豆腐小僧…盆にのせた豆腐を手に持つ子どもの姿の妖怪。江戸時代の草双紙、黄表紙、怪談本などに多く登場する。幕末から明治にかけては、凧の絵柄、双六、カルタなどにも登場する人気のキャラクターだった。基本的に何か悪さをするわけではなく、人に豆腐を勧めるくらいであり、お人好しで気弱、滑稽なキャラクターとして描かれた。 

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〇おおかむろ…鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に登場する妖怪。屏風よりも背が高く、禿(遊里で働く遊女の見習いの少女)の人物として描かれている。近年は単に大きな顔の妖怪をこのように呼んでいるので、ここでの像はこちらのほう。

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輪入道鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に登場する妖怪。炎に包まれた牛車の車輪の中央に男の顔がついた姿で描かれる。『諸国百物語』で、京都に現れた「かたわ車」と同一ではないかと言われている。 

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〇井戸の神…日本では「弥都波能売神(みづはのめのかみ)」という水神が、井戸に祀られていた。こうした神が「井戸神」なのである。場合によっては、井戸で飼った鯉やイモリなどが井戸神とされる地域もある。

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〇キジムナー…沖縄周辺で伝えられた生物、妖怪。樹木(多くはガジュマルの古木)の精霊。人から恐れられることは少なく、「全身が真っ赤」「赤ら顔の子ども」「長髪で全身毛だらけ」と言われ、飛び跳ねるように歩き、男女の性別があり、結婚したり子どもを産んだりもするという。魚が好きなので、キジムナーと仲良くなると豊漁になったり、人と共に漁をしたりするという。地域によって、精魔、ブナンガヤー、ミチバタ、ハンダミーなどとも呼ばれる。

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〇山童(やまわらわ)…「やまわろ」とも。九州を中心に西日本の山に出る妖怪。江戸時代の『和漢三才図会』には、九州の山奥におり、姿は1歳程度の子どものようで、頭は柿褐色の長髪、全身が細かい毛で覆われている。同は短く、2本の長い脚で直立して歩き、人の言葉を話すという。山中で樵の仕事手伝うこともある。またカッパが山に入ったのが山童であるという伝承が多く確認されているらしい。 

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〇貧乏神…とりついた人や家族を貧乏にする神。基本的に薄汚い老人の姿で、痩せこけて顔色は青ざめ、、手に渋団扇を持ち、悲しそうな表情で現れる。怠け者で押入れを好んで住み着く。味噌汁が好き。世には「貧乏神神社」というのがあるらしい(長野県飯田市や東京の亀戸など)。 

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隠岐へ向かう鬼太郎親子と水木しげる先生…水木しげるの本名「武良」姓が隠岐の島町内にある地名と同じという縁で、境港に来た観光客を隠岐まで呼び込もうということらしい。隠岐の島町中村には、水木しげる像が立てられている(2008年10月)。また妖怪像も11体(中には今はやりの「アマビエ像」も)立っているらしい。

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 〇見上入道(みあげにゅうどう)…「見越し入道」とも。「見上入道」は新潟県佐渡ヶ島に伝わる妖怪。夜中に坂道を登っていくと小坊主のような姿で前方に現れ、こちらが見上げるとどんどん背が高くなり、見ている人は後ろに倒れてしまうという。「見上入道、見越した」と唱え、前に打ち伏すと消えるらしい。「見越し入道」では、日本各地に伝承があり、佐渡と同じような話である。 

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〇提灯小僧…宮城県に伝わる妖怪。手に提灯を持った小僧の姿で、顔は赤く、しばしばほうずきの実の色に例えられる。ただただ人を追い越して振り返り、人が小僧を追い越すと、また追い越しては立ち止まる。特に人に危害を加えることはない。 

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〇川赤子…鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に登場する妖怪。葦の茂った川辺にいて、赤ん坊の泣き声をあげる。人が助けに向かうと別のところからまた泣き声を上げ、そのうちにその人が川に落ちてしまうのを面白がるのだという。

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〇フーシギくん…水木しげるのマンガ作品の主人公。『テレビマガジン』に1974年から75年にかけて連載された。超能力を持ち、役行者の30代目にあたる人物。手足を自由に伸ばすことができる。

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