〇星崎定五郎 (1879~1952)
実業家。昭和の戦前から戦後にかけてアメリカに移民し、成功した。神奈川県足柄下郡矢作村(現神奈川県小田原市)生まれ。1899年にアメリカに渡り、カリフォルニアの果樹園で労働、その後一度は日本に戻るも再び渡米し、食料雑貨の店を開くと成功し、その後日本製品の輸入をおこなう。太平洋戦争中は内陸の荒れ地に強制的に移住させられるも耐え、再び成功をした。
<星崎定五郎像>
場所:小田原市中央図書館(かもめ)(神奈川県小田原市南鴨宮1-5-30)
竣工:1959年
像高:
作者:横田七郎
撮影時:2022年3月4日
説明:もともとこの像は、星崎氏が寄付してできた「星崎記念館・小田原市立図書館」にあったが、館が老朽化したため、2021年3月で閉館し、鴨宮の市中央図書館に移された。なお、市内の文化堂印刷㈱が、像を3Dプリンターで複製し(大きさは原像の1/3)、小田原駅東口ミナカ6Fに開設した「小田原駅東口図書館」に設置している(下記)。
〇長谷川豊吉 (1852~1923)
政治家、実業家。相模国足柄下郡曽我谷津村(現神奈川県小田原市)生まれ。村の名主の家に生まれ、明治期には自由民権運動に邁進、戸長から下曽我村長、神奈川県議会議員、衆議院議員(通算5期)を歴任した。その間小田原電気鉄道取締役などにも就いている。衆議院議員時代に日本精糖汚職事件で有罪となり、議員を辞職、関東大震災に罹災して亡くなった。
<長谷川豊吉像>
竣工:1954年11月
像高:
作者:横田七郎
撮影時:2022年3月4日
説明:1921年に開設された下曽我駅の設置に尽力したことから作れられた。像は、下曽我村が小田原市と合併される際に作られた。下曽我駅は御殿場線の駅である。御殿場線は1899年に開業、東海道線の一部であったため、当初は複線であった。しかし1934年の丹那トンネルの開通で、東海道線から御殿場線に変更され、1944年には単線化された。現在はJR東海管轄のため、suicaなどが使えない(国府津から一駅であり、神奈川県内なのに)。
〇金太郎 (956~1012)
坂田金時の幼名。もしくは昔話、童話の主人公。生没年は坂田金時としてのもの。南足柄市の伝説によると、この地の地蔵堂にいた四万長者の娘、八重桐の子ども。夕日の滝で産湯につかり、金時山に登り、熊とも相撲をしていたとされる。976年に源頼光と出会い家来となる。その後京都に上り頼光四天王の一人となる(他は渡辺綱・卜部季武・碓井貞光)。990年には頼光とともに大江山の酒吞童子を退治している。頼光が死ぬと故郷へと戻ったとされる(隣の静岡県小山町の金時神社の伝説では、九州の賊を退治に向かう途中で亡くなったとされる)。
<金太郎像>
竣工:
像高:
作者:
撮影時:
説明:少し引いて見ると、熊に跨った金太郎以外に、サル・ウサギ・タヌキ(?)がいる(右の写真参照)。2015年からは駅の発車のメロディが童謡「金太郎」である。近くの足柄大橋(神奈川県足柄上郡開成町吉田島)の欄干には、「マサカリだけ担いだ金太郎」(西詰)と「クマに跨った金太郎」(東詰)がいる。
〇河野一郎 (1898~1965)
政治家。神奈川県足柄下郡豊川村(現神奈川県小田原市)生まれ。母方の親戚に長谷川豊吉がいる。早稲田大学卒業後朝日新聞記者を経て、衆議院議員に戦前5期、公職追放期をはさんで戦後に6期務める。日本自由党幹事長、自由民主党総務会長。昭和中期の政界実力者の一人。農相、東京オリンピック担当国務大臣、行政管理庁長官、副総理などを歴任。自民党総裁選に出たりしていたが、急逝して首相には手が届かなかった。現在の河野太郎は孫。早稲田大学時代に弟謙三とともに箱根駅伝に出ている。
<河野一郎像>
竣工:1969年
像高:
作者:
撮影時:2022年3月4日
説明:河野謙三、比企能達とともに平塚市役所が新しくなるまでは1Fのホールにいたようだ。4Fの中央エレベーターホールから南側のロビーのところに、3体並んで立っている。
〇比企能達(ひきよしさと) (1893~1968)
医者、教育者。専門は病理学、内科。神奈川県平塚市生まれ。東京大学卒。日本大学医学部教授から国立がんセンター総長となる。
<比企能達像>
竣工:1969年
像高:
作者:
撮影時:2022年3月4日
説明:特になし
〇河野謙三
略
<河野謙三像>
竣工:1984年
像高:
作者:
撮影時:2022年3月4日
説明:特になし。下記のように3体が並んでいる。
〇竹内武雄 (1898~1963)
寒川神社宮司。京都府船井郡瑞穂町生まれ。1938年に寒川神社宮司となる。その後戦争を経て、寒川神社存続の危機となったとき、氏子などの請願により、寒川神社に戻り、神社の再建に尽力した。
<竹内武雄像>
場所:寒川神社参集殿(神奈川県高座郡寒川町宮山3885-1)
竣工: 1973年11月
像高:
作者:
撮影時:2022年3月4日