〇小泉純也 （1904～1969）
政治家。衆議院議員（9期。うち2期は戦前。一時公職追放）。小泉純一郎元首相の父。鹿児島県川辺郡東加世田村（現南さつま市）生まれ。旧姓鮫島。生家は貧しかったが、青年期に立憲民政党の事務職員時代に、小泉又次郎の娘と恋仲になり駆け落ちし、結婚。又次郎からは代議士になる条件で許され、鹿児島県から民政党で衆議院議員となった。次の翼賛選挙では翼賛政治体制協議会の推薦を受けて当選したため、戦後公職追放となる。追放解除後、又次郎の後継者として衆議院神奈川選挙区から改進党公認で立候補し当選した。保守合同後は自民党に属し、防衛庁長官などを歴任した。
＜小泉純也像＞
場所：万世小学校（鹿児島県南さつま市加世田唐仁原6410－2）
竣工：1971年6月
像高：
作者：立体写真像㈱（盛岡勇夫）
撮影時：2020年3月21日
説明：校舎側ではなく、道路の反対側にある校庭の奥の方に立つ。小泉純一郎元首相と眼のあたりが似ている。銅の台座の説明文によると、氏は万世小学校の出身だという。なお校庭の中には西郷隆盛の小さな銅像（1977年9月。古賀忠雄作）も立つ。
〇池田清 （1885～1966）
官僚、政治家。鹿児島県出身。東大卒業後、内務省に入省、警察官僚として活躍し、朝鮮総督を経て1939年に警視総監となる。その後貴族院議員を経て、戦後衆議院議員２期。旧制上野。
＜池田清像＞
場所：西頴娃駅そば（鹿児島県南九州市頴娃町牧之内2091－1）
竣工：1968年4月
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：JR指宿枕崎線の西頴娃駅から国道226号線をはさんで反対側の路地への入り口に、井上知治像と並んで立つ。向かって右側が池田像である。井上像は裏に回れるので、銘板などを撮影できたが、池田像は木が生い茂り回り込めなかった。ネット調査すると、頴娃高校の公式ブログ内に説明文を見つけた。もともとは頴娃高校の正門東側に置かれたようだ。
〇井上知治 （1886～1962）
政治家。鹿児島県揖宿郡頴娃町郡村（現南九州市）生まれ。東大卒業後、いくつかの職を経て、衆議院議員（４期）。戦後は衆議院議員（3期）、参議院議員（1期）を務める。第2次吉田内閣では国務大臣（賠償庁長官）となる。
＜井上知治像＞
場所：西頴娃駅そば（鹿児島県南九州市頴娃町牧之内2091－1）
竣工：1971年10月
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：銘板の説明によると、指宿枕崎線の開通に関わったようだ。前述の頴娃高校のブログの文によると、もともと井上像は西頴娃駅前に立ったものが、現在地に移転したようだ。
〇福吉福行 （？～？）
農政家。この地区の葉タバコ生産に尽力した。1979年に頴娃町の名誉町民となっている。
＜福吉福行像＞
場所：南九州市郡地区公民館（鹿児島県南九州市頴娃町郡9278）
竣工：1974年
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：左側から2つ目の銅像である。夕刻に撮影したため、裏側の銘板を映してなかったのだが、あるブログによると、碑文は鹿児島弁で書かれているらしい（さらに頴娃地区の方言は、さらにすごくて「頴娃語（えいご）」と呼ばれるらしい）。そこには「元気なうち胸像くらいうけてもらわんとみんなの気がすまん」とあるようだ。
〇山内広介 （1882～？）
農政家、官僚。鹿児島県揖宿郡頴娃村（現南九州市）生まれ。戦前に村長を務め、農業振興に尽力した。
＜山内広介像＞
場所：南九州市郡地区公民館（鹿児島県南九州市頴娃町郡9278）
竣工：
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：石像である。4体並ぶ右から2体目である。夕暮の撮影で若干ピンボケとなってしまった…。像の並ぶ郡地区公民館の場所は、江戸時代に頴娃地区を治める地頭仮屋あった場所らしい。なのでこのあたりには、頴娃郡の郷士たちの居住する麓（武家屋敷群）がある。
〇海江田綱宜 （？～？）
医師であり、教育行政にも尽力。地元の上水道完成にも尽力し、その向かって右側には、上水道竣工の記念碑も立っている。
＜海江田綱宜像＞
場所：南九州市郡地区公民館（鹿児島県南九州市頴娃町郡9278）
竣工：1962年
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：石像である。4体の一番右にいるが海江田像である。郡地区公民館の脇には、「頴娃歴史民俗資料館」があるが、2017年から一般観覧が廃止されている。この資料館に合わせて銅像群が立てられたとすると、残念なことである。
〇田口正門 （1908～？）
医者。鹿児島県揖宿郡頴娃町郡生まれ。京都大医学部卒、1946年から地元で医院を開業、頴娃町の教育長も務めた。
＜田口正門像＞
場所：南九州市郡地区公民館（鹿児島県南九州市頴娃町郡9278）
竣工：
像高：
作者：
撮影時：2020年3月21日
説明：4体並ぶ銅像のいちばん左側の銅像である。この郡地区公民館の銅像群の説明は、「カゴシマニアックス」のブログ（https://kagoshimaniax.com/archives/42455/）を参考にした。
