銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

高知県編 その31

〇峯健二  (1886<明治19>年~1966<昭和41>年)

 高知の実業家。県農会に入り、戦後高知県園芸農協連専務となり、高知の園芸の基礎確立につとめた。のち㈱高知青果社長となった。

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 <峯健二>

場所: 高知市吸江210(兼山神社)

竣工: 1962<昭和37>年2月

作者: 濱田幸雄

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:五台山の登り口の途中にある、兼山神社にある胸像。説明文が赤く塗られているのは、寿像だったからなんですね。県知事の表彰があった時に作ったらしい。

  

〇山崎豊吉  (<明治13>年~?)

高知県香美郡三島村(現南国市)生まれ。のちに老舗米穀肥料商に養子に入り、農家と連携して発展させた。

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<山崎豊吉>

場所: 高知市吸江(五台山の登り口途中)

竣工: 1960<昭和35>年7月

作者: 鈴木基弘(原型制作)

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:なかなかかっこいい像です。この像も82歳時の寿像のようだ。像の立つ場所は、五台山への登り口で、上記の兼山神社の少し下です。つづらおりのカーブのところにちょっとした広場があり、そこにいます。

 

吉田茂 (1878<明治11>年~1967<昭和42>年)

外交官、政治家。外務大臣内閣総理大臣(1945~47、48~54)。高知県出身の竹内綱の五男。東京都生まれ。1881年に吉田健三の養子となる。功績としては、日本国憲法の制定、サンフランシスコ平和条約の調印など。

 

〇藤本楠子 (生没年不詳)

高知市のホテル城西館の先々代の女将。

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 <吉田茂>・<藤本楠子>

場所: 高知市上町2-5-34(城西館ロビー)

竣工:

作者:

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:城西館は、坂本龍馬の生まれた町にあるホテルで、皇室や吉田茂元首相他歴代総理大臣などの宿泊、晩餐会利用の高級ホテル。藤本楠子は同館の先々代の女将。二人の立像がロビーに立つ。

高知空港に大きな吉田茂像があるのは知っているが、なぜか見つけられずまだ写真に収めていません…💦

 

 

大国主命 

古事記』『日本書紀』に登場する日本神話の神。出雲大社大神神社の祭神。スサノオの息子。因幡の白兎の話、国譲り神話などに登場する。神仏習合のなかで、「大黒天」と習合していった。

 

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大国主命

場所: 高知市升形5-29(出雲大社土佐分祀

竣工:

作者:

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:神社での表示は「だいこくさま」。左手に袋を持ち、右前にいるウサギに語り掛けるような像です。

 

〇大西正男  (1910<明治43>年~1987<昭和62>年)

 高知県出身の政治家、弁護士。自民党。第2次大平内閣で郵政大臣

 

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<大西正男>高知教会

場所: 高知市升形4-28(ダイヤパレス升形前)

竣工: 1991<平成3>年9月

作者:

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:自分の記録では「日本基督教団高知教会」となっていたが、その道路を挟んで反対側、「ダイヤパレス升形」とその隣の家のあいだに立っている。こういうパターンが一番記録しにくい。どうしてもランドマークを記してしまう(探しに行くときはそれで済むが、時間が経って復元しようとすると面倒くさい)ので、探すのに時間がかかった。

  

〇川谷横雲 (1874<明治7>年~1954<昭和29>年)

 高知県安芸郡川北村(現安芸市)生まれ。書家。本名廣次。高知県書道界の重鎮の一人。安芸市江の川上公園に書碑が建つ。

 

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〇竹村子雀  (<明治31>年~<昭和50>年) 

 高知県香美郡赤岡町(現香南市)生まれ。本名健吉。書家。川谷横雲の弟、尚亭に師事し、日本書道院などで要職を務める。書道誌「龍跳」を発刊するなど高知県で活躍した。

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<川谷横雲>

場所: 高知市本町2-3-18(高野寺)

竣工:1957<昭和32>年12月

作者:

像高:

撮影時:2012年1月8日

 

<竹村子雀>

場所: 高知市本町2-3-18(高野寺)

竣工:

作者:

像高:

撮影時:2012年1月8日

説明:高野寺は四国三十三観音霊場の13番札所。旧板垣退助誕生地に立つ

銅像あるある その10

№10 銅像で”町おこし”⁈

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 銅像は十分に観光資源だと私は考えていますが、多くの町ではあまり考えていないようです。が、銅像で“町おこし”をしているところもあります。一番有名なのは鳥取県境港市でしょうか。「水木しげる」を使って、駅前から「水木しげる記念館」までの間、道路の両側に“妖怪”の小さなブロンズ像が171体!中には、台座に対して置の不安定さからか、外れて壊れてしまって「修理中」のものもいましたが、先年全部撮ってきました。小さいので、屈みながら写真を撮っていたため、全部撮り終えた頃には、太ももが痛くなってました(夏だったので、全身汗だく…)。

 それ以外では、水戸市が、HPに特集があるくらい“銅像推し”です。24体の銅像が載せられています。「加倉井砂山」以外は、駅から歩いて回れるくらいの距離に点在しているので、お散歩にちょうどいいですね。

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 あとは幕末に多くの志士が活躍した、高知県高知市坂本龍馬)、鹿児島県鹿児島市西郷隆盛)、山口県萩市吉田松陰ほか)が「町おこし」してますかね?近年は、NHK大河ドラマに合わせて造られていますよね。

 

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身近なところだと、東京都葛飾区亀有が、「両さん推し」(『こちら亀有公園前派出所』の主人公、両津勘吉)ですね。2006年に始まり、2017年で15体まで増えました。

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このマンガ系は最近ではブームらしく、同じ葛飾区の四つ木では、『キャプテン翼』のキャラクターが9体。鳥取県東伯郡北栄町の『名探偵コナン』関連像(この町は、著者の青山剛昌さんの出身地)が12体。

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福井県敦賀市松本零士さんのマンガキャラ系のモミュメント28体(松本さんの出身地でも、作品の舞台でもありません。1999年の「つるがきらめきみなと博21」に合わせて、港町・交通都市のイメージから松本零士さんの『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』が選ばれたとか…)。

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古いところで2002年作成の新潟市の古町5丁目商店街の“水島新司まんがストリート”に、7体(『ドカベン』系から4体、『あぶさん』1体、『野球狂の詩』2体)。この通りは、水島さんが撤去しようとして一悶着がありましたね。原因の一つは、「ドカベン山田太郎)像」で”ケツバットガール“のインスタ投稿が続いたことからとか…。

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銅像あるある その9

№.9 銅像の写真が撮れない(1)

 

 2001年の大阪の小学校襲撃事件から、学校内に部外者が入るのが難しくなった。自分は学校関係者なのでよくわかる。特に(というか、元々だが)女子大や女子高はガードが堅い。共学の大学は警備員がいても知らんぷりをして入っていって銅像を撮るが、校門が閉まっている時は諦めることが多い。高校以下の学校は、休日に訪れることが多い。警備の人がいると「銅像を撮らせてください」と断ってから校内に入る。しかし数年前、早稲田実業国分寺市)に行ったときは、警備の人ににべもなく断られてしまった。「斎藤フィーバー」以降、厳しくなっているのかもしれない。

 

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写真は、2016年に神戸に行ったときに撮った、滝川高校の瀧川辨三の胸像。校門の真正面にいるのだが、警備の方がいて、道路の外から望遠で撮った…。