銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

2019-01-01から1年間の記事一覧

富山県編 その9

〇松本正雄 (1917~1986) 官僚、政治家。東京帝国大学工学部土木工学科卒、建設省を経て、1976年から小矢部市長。市内の公共建築を自ら設計した「メルヘン建築」にしたことで有名。 <松本正雄像> 場所:小矢部IC近くの丘陵上(富山県小矢部市平桜) 竣工…

富山県編 その8

〇阿曽三右衛門 (1611~1687) 越中国礪波郡野尻郷本江村(現富山県南砺市福野)生まれの郷士。江戸時代初期に福野町(南砺市福野)、福光町(南砺市福光)、津沢町(小矢部市津沢)の町立てをおこなった。これらの地域である越中国礪波郡は陸上交通の便が…

富山県編 その7

〇水上善治 (1828~1898) 幕末・明治期の社会事業家。越中国高草嶺村(現富山県南砺市平村)生まれ。藤井庄兵衛の次男に生まれ、下梨の水上善三郎家に養子に入った。養蚕の普及、五箇山紙の復興、道路の改修など地域の発展に尽くした。旧平村役場(現南砺…

富山県編 その6

〇日本武尊 (?~?) 「ヤマトタケル」と読むが、表記は『日本書紀』では主に「日本武尊」。『古事記』では主に「倭建命」である。父は景行天皇。 <日本武尊像> 場所:櫛田コミュニティセンターグラウンド脇(富山県射水市串田864-1) 竣工: 像高: 作…

富山県編 その5

〇佐伯有頼 (676?~759?) 飛鳥時代から奈良時代にかけての人物。越中国司佐伯有若の息子と伝えられる。霊示を受けて立山を開山したという。『立山開山縁起』に載る人物。 <佐伯有頼像> 場所:呉羽山公園富山展望台(富山市北代2613) 竣工: 像高: 作…

富山県編 その4

〇松岡重三 (1903~?) 政治家。富山県上市町生まれ。1947年に富山県議会議員となり、上市川の改修に尽力し、上市川多目的ダムをつくった。 <松岡重三像> 場所:上市川ダム展望公園(富山県中新川郡上市町東種宇郷津1-2) 竣工: 1965年4月 像高: …

銅像情報 その5

その1 国会議事堂内の撮影が大幅緩和 参議院は11月8日に、国会見学する参観者が写真や動画を撮影する際の基準を大幅緩和した。参観順路内であれば基本的にはOKとなり、これまで禁止されていた、国会中央広間の「伊藤博文像」「大隈重信像」「板垣退助像…

富山県編 その3

〇鍛冶良作 (1895~1980) 政治家。富山県出身。1921年に明治大学を卒業、翌年から弁護士となり、1932年神田区議会議員、1947年富山一区から衆議院議員に初当選、以降7期を務め、地元のために汗水を流すとともに法務政務次官、裁判官弾劾裁判所裁判長などを…

銅像情報 その4

その1 神奈川県藤沢市白旗神社に源義経&武蔵坊弁慶 像完成 さる10月28日(月)に源義経&武蔵坊弁慶像の除幕式がおこなわれまし た。「令和御大典・源義経公没後830年 記念事業」の一環として、義経の首塚 が同神社の境内近く、弁慶塚が藤沢宿内の常光寺に…

富山県編 その2

〇親鸞 (1173~1263) 鎌倉時代の僧侶。浄土真宗(一向宗)の開祖。山城国(現京都府京都市)に生まれる。承元の法難で師の法然とともに流刑となり、越後国国府(現新潟県上越市)に配流となった。 <親鸞像>場所:足洗潟公園(富山県射水市本江針山開)竣…

富山県編 その1

富山県編を始めます。富山県は全国の銅器(銅像や撞鐘など)の生産90%を占める高岡市を擁しています。侮れない量の銅像が居ます。調べた範囲で130体程度。 最初に訪れたのは2009年。金沢に行った際、一日だけ高岡市周辺を周った時でした。その後銅像にどっ…

佐賀県編 その14

今回で、一応佐賀編は終了です。 〇鍋島直正(斉正) (1815~1871) 江戸時代末期の佐賀藩主。江戸期は徳川11代将軍家斉の偏諱を受け、斉正だった。藩政改革を遂行し、一方洋学を推進して、「蘭癖大名」と呼ばれるくらいだった。天然痘の種痘の普及、反射炉…

佐賀県編 その13

〇志田林三郎 (1856~1892) 明治期の物理学者、電気工学者。佐賀藩(佐賀県多久市)生まれ。多久の学問所「東原庠舎」を経て、工部省工学寮(のちの東京大学工学部)に入り電信学を学び、同学科を首席で卒業、イギリスに留学した。帰国後工部省電信局、工…

佐賀県編 佐賀県編 その12

〇枝吉神陽 (1822~1862) 江戸時代後期から幕末期の国学者、教育者。佐賀藩生まれ。幼くして神童の誉れ高く、20歳で江戸の昌平黌で学び、ほどなく舎長となり、国学を学ぶことを認めさせた。26歳で帰国後、佐賀藩弘道館で教諭を務める傍ら、勤皇運動をおこ…

感謝!投稿数が100となりました。

投稿数100になりました。 銅像ハンティングはどんどん増えていて、銅像探索で訪れていない都道府県も片手で数えるほどになってしまいましたが、みなさんにお伝えできていない。もどかしいのですが、生来の怠け者なので地味にコツコツやるしかありません。北…

佐賀県編  その11

〇佐野常民 略 <佐野常民像> 場所:日本赤十字社佐賀県支部(佐賀市川原町2-45) 竣工: 1968年12月 像高: 作者: 古賀忠雄 撮影時:2019年6月2日 説明:佐賀県支部の正面駐車場の真ん中に立つ。明治100周年記念に建立されたらしい。彫刻家の「古賀忠雄…

銅像情報 その3

〇「土岐光衡」像完成する 2019年9月5日、岐阜県瑞浪市土岐町の一日市場八幡神社(瑞浪市土岐町402)に、土岐光衡像が完成した(台座115cm、像高105cm。胸像だが上半身の鎧兜像)。 光衡は、鎌倉幕府の御家人で、東濃南部を治めた。2020年のNHK大河ドラマ「麒…

佐賀県編 その10

先日の大雨は佐賀県内を直撃しました。道端に立つ銅像たちは安泰だったのでしょうか? 〇豊臣秀吉 (1537~1598) 戦国期から安土桃山期の武将。織田信長の跡を継ぎ、太閤検地・刀狩などをおこなって、天下統一をした。1592年からは朝鮮侵略(文禄・慶長の役)…

銅像情報 その2

3Dプリンタを活用して、20万円前後で胸像が! 「MONOist」に、3Dプリンタを使って安く胸像を作るメーカーがあるとの記事が載った。 このメーカーは㈱メルタ(東京)。前後左右4枚の写真があれば、3Dモデリングをして、また本人を3Dスキャンをすればより高…

佐賀県編 その9

〇瀬戸尚 (1907~1991) 政治家。東松浦郡鏡村(現唐津市)生まれ。佐賀県議会議員を経て、7代目の唐津市長(1967~1983の4期)。 <瀬戸尚像> 場所: 鏡神社(唐津市鏡1827) 竣工: 1984年7月 像高: 作者: ㈱ヒロカネ 撮影時:2019年6月1日 説明:鏡…

佐賀県編 その8

今回は、謎の多い回となりました。 また6000アクセスを超えました。いつもありがとうございます。 〇松浦佐用姫 (6C?) 肥前国(現在の佐賀県厳木町付近)にいたとされる豪族の娘。537年に新羅征討に向かうため、この地を訪れた大伴狭手彦と恋仲になった…

佐賀県編 その7

〇川原茂輔 (1859~1929) 実業家、政治家。肥前国西松浦郡大川内村(現佐賀県伊万里市)生まれ。佐賀日日新聞社社長、佐賀県議会議員を経て、衆議院議員(11期)。立憲政友会、政友本党(のち復党)に属す。1929年に秀銀議長に選出されるも同年に死去した…

佐賀県編 その6

〇鍋島茂義 (1800~1863) 江戸時代後期の武士。武雄鍋島氏9代当主。佐賀藩の財政危機を止めようと努力する一方、西洋科学の勉強に励み、西洋式大砲術(高島秋帆に学ぶ)、蒸気機関の研究などをした。名君として有名な鍋島直正(佐賀藩10代藩主)の義兄にあ…

佐賀県編  その5

〇田中鐵三郎 (1883~1974) 官僚。佐賀県鹿島市生まれ。大蔵省から日本銀行に移り海外で活躍、その後は満洲中央銀行総裁、朝鮮銀行総裁などを歴任した。晩年に生家と600坪の土地を母校の鹿島高校に寄贈した。 <田中鐵三郎像> 場所:旭ケ丘公園(鹿島市高…

佐賀県編 その4

〇原口忠次郎 (1889~1976) 官僚・政治家。小城郡芦刈町(現小城市)生まれ。戦前は内務省の土木出張所長などを務め、戦後神戸市助役を経て、1948年に参議院議員(1期)、1949年から神戸市長を5期務めた。ポートアイランドの埋め立て、その土砂を削った跡…

佐賀県編 その3

〇下村湖人 (1884~1955) 小説家、社会教育家。本名は下村虎六郎(旧姓は内田で、結婚として下村家に養子)。佐賀県神埼郡千歳村(現神埼市千代田町)生まれ。大学卒業後、佐賀県で教師となり、校長にまで昇り詰める。退職後、本格的な執筆活動に入り、193…

銅像情報 その1

アクセス5000オーバーです。ありがとうございます。 そこで、新シリーズです(単に思いついただけですが…)。 銅像に関する新立や移転、廃棄(があったら哀しいですが…)などの情報をつかんだら載せたいと思います。 【平田東助像が移転】 東京都町田市のJA…

佐賀県編 その2

〇伊東玄朴 (1801~1871) 江戸時代末期の蘭方医、江戸幕府の奥医師。肥前国神埼郡(現佐賀県神埼市)出身。 長崎鳴滝塾でシーボルトにオランダ医学を学び、その後江戸に出た。江戸に種痘所を開き、13代将軍徳川家定の脚気を見たことから、蘭学医で初めて幕…

佐賀県編 その1

東京編が煮詰まってますので、気分転換で佐賀県編を… 〇福岡日出麿 (1909~1990) 政治家。佐賀県出身。東与賀村(現佐賀市)村長の辻武一郎の子。旧川副町で酒造業をおこなう福岡家に婿養子として入り、戦争前は中国で酒造などをし、戦後福岡商店を起こし…

東京編 【番外編】<改訂版>

放映日を間違えてしまいました。色を変えましたが、27日(木)です。 約1か月ぶりでございます。公私ともにちょっと忙しく、ご無沙汰でした。 さて【番外編】は、銅像でテレビに呼ばれました。 といっても、銅像カリスマ「ヒロ男爵」さんに誘われての参加で…