銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

沖縄県編   その8

〇宮城鐡夫 (1877~1934)

 農事改良家。沖縄県国頭郡羽地(現沖縄県名護市)生まれ。札幌農学校卒業後、国頭農学校で教師、校長を務めた後、台南製糖に入社。台湾から大茎種のサトウキビを導入するなど、沖縄糖業の発展に寄与した。

<宮城鐡夫像>

場所:名護市旧羽地支所(沖縄県名護市仲尾次744)

竣工:2000年12月

像高:

作者:”H.Tsukima”のサインあり

撮影時:2024年1月7日

説明:羽地支所は移転し、国道58号線から東側の集落の方だが、像は移転せず、国道沿いに立っている。旧支所の建物も残り駐車スペースも現状ではある。比較的車通りの多い場所なので、この状態でいてほしい。

 

〇伊差川世瑞(いさかわせいずい) (1872~1937)

 歌三味線奏者。沖縄県那覇市久米(現沖縄県那覇市)生まれ。伊佐川村の脇地頭の養子となるが、勉学のために那覇に出る。36歳で野村流の歌三味線を学び、数年で多くの曲をものにし、1924年には野村流音楽協会の初代会長に就任した。

<伊佐川世瑞像>

場所:伊佐川公園(沖縄県名護市伊佐川42-2)

竣工:2019年10月(当初は1969年旧伊佐川村公民館に立つ)

像高:

作者:

撮影時:2024年1月7日

説明:説明版によると、当初は像の中に野村流音楽協会のあゆみ、胸像設立の経緯などを描いた巻物がロウで固めて入っていたそうだが、移設の際には風化して読めなかったらしい。

 

〇平良保一 (1872~1910)

 教育者、経営者、政治家。沖縄県国頭郡渡野喜屋(現沖縄県国頭郡大宜味村)生まれ。沖縄師範学校を卒業後、小学校で教鞭をとり、国頭郡青年会会長として青年を啓蒙、農家の経営力の強化のために国頭銀行を作ると、さらに沖縄共立銀行とする。1909年には県会議員となったが、議員活動中に那覇港沖合で暴風に遭い遭難死した。

<平良保一像>

場所:白浜公民館前(沖縄県国頭郡大宜味村白浜120)

竣工:1991年4月

像高:

作者:

撮影時:2024年1月7日

説明:レリーフ像である。塩屋湾の静かな入り江の中に立つ。

 

〇宮城仁四郎(みやぎじんしろう)(1902~1997)

 経営者。沖縄県国頭郡大宜味村生まれ。沖縄製糖を経て戦前はジャワ島で製糖などの経営にあたる。戦後は沖縄民政府工務部副部長を経て、大東糖業を設立した。またパイナップルの栽培にも着手、パインを沖縄の基幹産業に発展させた。

<宮城仁四郎像>

場所:やんばるずホテル根路銘前(沖縄県国頭郡大宜味村根路銘233)

竣工:1993年1月

像高:

作者:「赳郎」の署名

撮影時:2024年1月7日

説明:国道58号線から一本入ったやんばるずホテルの前の広場にある。すぐ脇を川が流れているのが目印か?国道からは気が付かない

 

〇親泊朝擢(おやどまりちょうたく) (1875~1966)

 教育者。沖縄県生まれ。第二尚氏浦添朝満の直系という。小学校教員となり、大宜味小学校校長となる。その後県学務課に勤務、、教育雑誌「沖縄教育」の編集発行をした。

<親泊朝擢像>

場所:旧大宜味小学校(沖縄県国頭郡大宜味村大兼久157)

竣工:

像高:

作者:平良泉幸

撮影時:2024年1月7日

説明:陶像である。大宜味小学校は2016年に統合して、もう少し南の海沿いに中学校と併設、移転した。2024年段階では旧小学校の校舎は残り、その脇にこの像は立つ。その関係か、木が茂っていて中に入れなかった。すぐ側には大宜味村役場がある。しかし誰にも逢わなかった。

 

〇平良真順  (1872~1971)

 医師、政治家。沖縄県大宜見村喜如嘉生まれ。1898年に診療所を開設、戦前は県議会議員(5期)、議長(2期)務めた。地域の名士であった。

<平良真順像>

場所:喜如嘉公民館前(沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉458)

竣工:1984年11月

像高:

作者:立体写真(舘岡勇夫)

撮影時:2024年1月7日

説明:銘板によると、息子(7男!)が、13回忌にこの像を作ったという。おそらく旧自宅なのではないか?今は「ぶながや窯」というインテリアショップとなっている。

 

〇大田政作 (1904~1999)

 官僚、政治家。沖縄県国頭郡国頭村生まれ。早稲田大学卒業後、判事となる。戦後は沖縄民政府の副主席から主席となった。保守派として、日本政府との協力を模索するが、沖縄自民党の派閥抗争により、主席を辞任した。

<大田政作像>

場所:辺戸岬(沖縄県国頭郡国頭村辺戸937-9)

竣工:1990年

像高:

作者:田畑功

撮影時:2024年1月7日

説明:辺戸岬園地の展望台の脇に立つ。辺戸岬は沖縄本島の最北端の岬である。