銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

徳島県編 その7

菅原道真 (845~903)

 平安期の貴族、学者、政治家。宇多天皇に重用され、寛平の治を支えた。しかし醍醐天皇になり、昌泰の変で大宰府に左遷され、現地で没した。その後怨霊と化したと考えられ、天神として祀られた。現在は学問の神として親しまれる。 

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 <菅原道真像>

場所:徳島眉山天神社(徳島県徳島市新町橋2-21)

竣工:

像高:

作者:

撮影時: 2014年1月7日

説明:この地に天神社ができたのは、潮音寺の鎮守として、瑞巌寺の一顎和尚が甲州恵林寺から持ち込んだ渡唐天神木像を祀ったことからとされる。江戸時代後期(1809)、一社が設けられ、藩主蜂須賀氏が代々保護した。阿波踊り会館の左手に登り口がある。 

 

明治天皇  (1852~1912)

 幕末から明治期の天皇。第122代。 

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明治天皇像>

場所:眉山公園徳島県徳島市眉山町大滝山24)

竣工: 1979年11月

像高:

作者:

撮影時: 2014年1月7日

説明:眉山の中の大滝山というところにある。神武天皇像に向かう途中、と言ったほうがいいか。 

 

神武天皇  (?~?)

 日本の初代天皇。『日本書紀』では“神日本磐余彦天皇”。日向から大和へのいわゆる「神武東遷」をおこなった、日本建国の伝説上の人物。 

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神武天皇像>

場所:眉山公園徳島県徳島市眉山町大滝山24)

竣工: 1895(1897)年

像高: 約6m

作者:

撮影時: 2014年1月7日

説明:日清戦争の戦勝記念として作られ、乃木希典が依頼して作らせたらしい。「日本の銅像探偵団」にも多く投稿される林久治氏のサイトによれば、現在日本には9体の神武天皇像があり、その古くから2番目がここ眉山の像らしい(最古は愛知県豊橋市豊橋公園)。この地に神武天皇像があるのは、『古事記」阿波説(『古事記』の舞台は阿波の話だった)と関連するという。

 像は左手の弓の先に「八咫烏」を載せた姿である。ただ、像も像の周りも荒れている感じで、徳島市民のお散歩コースらしいだけどね。もう少しきれいにしてもよいような…。

 

〇長井長義 (1845~1929)

 薬学者。エフェドリン(気管支の拡張剤で市販の風邪薬にも配合されている)の発見者。日本薬学科の初代会頭で、日本の近代薬学の開祖である。阿波国名東郡常三島村(現徳島市)生まれ。父は阿波徳島藩の典医。

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<長井長義像①>

場所:徳島大学薬学部本棟1Fスタジオプラザ(徳島県徳島市庄町1-78-1)

竣工: 2011年3月

像高:

作者:

撮影時: 2014年1月7日

説明:徳島大学薬学部は、1922年に氏の尽力により創設(徳島高等工業学校応用科学科製薬化学部)。2011年には氏の顕彰を目的に、氏の一生が映画化(「こころざし~舎蜜を愛した男」)され、同像はその記念に作られた。

 

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 <長井長義像②>

場所:徳島大学長井記念ホール庭園(同上)

竣工: 1954年11月

像高:

作者:

撮影時: 2014年1月7日

説明:2体は、徳島大学薬学部のある蔵本キャンパスにある。長井記念ホールは、1990年に氏のお孫さんなどの寄付により完成。

 なお、東京の日本薬学会長井記念館(東京都渋谷区渋谷2-12-15)にもある。