〇鬼太郎ポスト…よく見ると、官製はがきに乗っているんだね。
〇(サラリーマン)死神…もともと「ビッグコミック」に連載していた(1968~1969)キャラクター。のちに『河童の三平』や『ゲゲゲの鬼太郎』などにも登場する。成績不振でエンマ社長から地上への単身赴任を命じられ、ノルマ達成をするため奔走する。
〇麒麟獅子(と猩々)…水木しげるのキャラクターではなく、鳥取周辺で信仰されてきた伝統芸能。麒麟獅子はこの世の魔性を祓う神の使者。猩々は麒麟獅子舞が登場するときのあやし役。1650年に鳥取東照宮を建立した折に始まった。
〇雷獣…6本の手足に3本のしっぽ。雷雨とともに現れ、雲に乗り空を飛び回る。落雷のときに樹木を裂いたり人に落ちたりするのはこの妖怪の仕業だという。栃木県や長野県に出現するという。
〇ぬらりひょん(滑瓢)…ひょうたんナマズのように掴まえ所のない化物とされる。江戸時代に描かれた妖怪絵巻などに登場するが詳細は不明。近年の妖怪図鑑では、家の者が忙しくしている夕方時に、どこからともなく家に入ってきて家人のように茶や煙草を飲んだりする。目撃しても誰もが家人と勘違いし、追い出すことができない、もしくは存在に気が付かないとされる。『ゲゲゲの鬼太郎』などでは、鬼太郎を宿敵とする「妖怪の総大将」とされる。
〇たにぐく…『古事記』に登場するヒキガエルの神様。古代からヒキガエルは、どこにでもいて地上を這い回っていると考えられていた。また山の精を食べるので、人がこれを食べると仙人のようになるとされた。美保神社の末社「具久谷社」に祀られている。
〇蟹坊主…甲斐国(現山梨県)の寺に坊主の姿で隠れ住んでいた、畳2畳敷きもある大蟹。寺に来る住職を次々と食べていたため恐れられた。ある旅僧がこの寺に泊まった時、蟹坊主が「両足八足大足二足横行自在両眼大差、これな~に?」と問答を仕掛けると、旅僧は「かんにん坊」と答えた。すると蟹坊主の姿が消え、寺の裏の池の水を抜くと、大蟹の姿をした蟹坊主と多くの骸骨が現れ、蟹坊主は成敗されたという。
〇こなきじじい(児泣き爺)…詳細は徳島県編を見てください。『ゲゲゲの鬼太郎』では、砂かけ婆と妖怪アパートの管理人をしている、鬼太郎の仲間。JR境線(2005年より『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪を駅名の愛称としている)では、余子駅の愛称である。
〇すなかけばばあ(砂かけ婆)…奈良県、兵庫県、滋賀県に伝わる妖怪。人に砂を振り返る妖怪だといわれる。誰も姿を見たことがないとされるが、水木しげるがキャラクター化した。『ゲゲゲの鬼太郎』では、児泣き爺と妖怪アパートの管理人をしている、鬼太郎の仲間。JR境線では、大篠津駅の愛称である。
〇コロポックル…アイヌの伝承に登場する小人。アイヌ語で「蕗の葉の下の人」の意とされる。「コロボックル」とも。心が優しく、様々な知恵を授けてくれるという。信頼した人の前にしか姿を現さない。JR境線では、博労町駅の愛称である。