銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれて20年。日本中の銅像ハンティングは続きます…

鳥取県編 その13

〇エンコウ…猿猴広島県や中国・四国地方で古くから伝わるカッパの一種。一般的なカッパと違うのは、姿が毛むくじゃらで猿に似ている点。金属を嫌う。肛門から手を入れて生き肝を抜き取るという。 

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〇火取魔…「ひとりま」。石川県江沼郡(現加賀市)に伝わる妖怪、怪現象。こおろぎ橋の近くにある、姥の懐と呼ばれるところを通ると、提灯の火が吸い取られるように細くなり、そこを通りすぎるとまた元通り明るくなるという。新潟県三条市では、イタチの仕業という。水木しげるの画では、上半身が炎で下半身が着流し姿の人間だが、これは江戸時代の山東京伝による草双紙『妬湯仇討話』に出てくる二本足の幽霊である。 

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〇山爺…「やまじじい」。地域によっては山父。一つ目一本足の爺の姿の妖怪。高知県をはじめとする四国地方に伝承される。身長が1m前後、全身がねずみ色の短毛に覆われており、目は二つ目だが、片目が非常に小さいため一つ目に見えるという。イノシシやサルなどの骨をいともたやすくかみ砕くほどの歯を持つため、猟師は山爺を手なずけ、オオカミを追い払うのに使ったといわれる。道に現れると杵をついたような4寸ほどの丸い足跡を残し、またとてつもなく声が大きいという。 

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〇二口女…「ふたくちおんな」。江戸時代の奇談集『絵本百物語』の載る妖怪。後頭部にもう一つの口を持ち、そちらでもモノを食う。下総国(現千葉県)のある家に嫁いだ後妻が、自分の娘ばかり愛し、先妻の娘にはろくに食事を与えず、とうとう餓死させてしまった。その後夫が薪を割っていたところ、振り上げた斧が誤って後妻の後頭部を割ってしまった。やがて傷口が人間の唇のような形となり、突き出した頭蓋骨が歯のように、肉が舌のようになった。傷口はある時刻になると痛み出し、食べ物を入れると痛みが引いた、という。

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〇瀬戸大将…鳥山石燕による妖怪画集『百器徒然草』にある妖怪。付喪神。さまざまな瀬戸物の寄せ集めた甲冑を身につけた姿で描かれる。瀬戸物(東日本における陶磁器のこと)と唐津物(西日本における陶磁器のこと)の争いを描いた趣向となっており、石燕の創作した妖怪だとされる。 

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〇三味長老…鳥山石燕による妖怪画集『百器徒然袋』にある妖怪。付喪神。かつて名人に使われていた三味線が打ち捨てられ妖怪化したものという。石燕の本には「沙弥から長老にはなれず」とう、順序を踏まずに上位にはなれないという諺がひかれていることなどから、石燕の創作した妖怪だとされる。 

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〇ガラッパ…南九州に伝わる妖怪。カッパに似ており、カッパの訛りともされる。鹿児島県薩摩川内市の川内川に生息しているというのが有名。カッパよりも手足が長く、目には見えず声や音だけが聞こえるという。 

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〇あかなめ…鳥山石燕による妖怪画集『画図百鬼夜行』などにある妖怪。風呂桶や風呂にたまった垢を嘗め食うとされる。古い妖怪画では、足に鉤爪を持つざんぎり頭の童子が、風呂場のそばで長い舌を出した姿で描かれている。また『古今百物語評判』には「垢ねぶり」という古い風呂屋に棲む妖怪が記されており、石燕はそれを描いたのではないかとされる。 

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〇田の神…日本の農耕神。稲作の豊凶の見守り、稲作の豊穣をもたらすと信じられてきた神。穀霊神、水神、守護神の性格を持つが、山の神信仰や祖霊信仰との関連も深い。『古事記』『日本書紀』では「倉稲魂(うかのみたま)」、「豊受媛神(とようけびめのかみ)」、「大歳神(おおとしのかみ)」と記された。 

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コケカキイキイ水木しげるの創作した妖怪。『コケカキイキイ』は1970年~71年に「週刊漫画サンデー」に連載したマンガで、死期の迫った老婆、捨てられた赤子、公害で弱った老猫、その猫にとりつくシラミ、この四生物が、同時に死を迎えるときに、「死にたくない、生きたい」という気持ちから誕生した。庶民を救済するために東京へと向かう。庶民の不満を嗅ぎ取って食べることで満足を残す。やがて「コケカ神」として崇められる。 

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〇百々爺(ももんじい)…鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある日本の妖怪。大きな杖を突いた老人の姿で描かれ、原野に出没する老人の妖怪で、通行人がこれに会うと病気になるとしている。「ゲゲゲの鬼太郎」では、鼻毛針で鬼太郎を苦しめた。 

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ぬっぺっぽう…「ぬっぺふほふ」。江戸時代の『画図百鬼夜行』『百怪図巻』などに載る妖怪。顔と体の区別のつかない一頭身の肉の塊のような姿で描かれる。 

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