◎大泉学園駅北口 「大泉アニメゲート」
大泉学園は、「アニメーション発祥の地」と呼ばれる。それは1956<昭和31>年東大泉に東映動画社(現東映アニメーション)が東映動画スタジオを作ったことに始まる。その後1961<昭和36>年に手塚治虫が富士見台に手塚動画プロダクション(のちの虫プロダクション)を設立するなど、それ以降多くのテレビアニメがこの地大泉で制作された。現在練馬区内には90社を超えるアニメ関連会社があるそうだ。
西武新宿線大泉学園駅改札内コンコースには、松本零士の『銀河鉄道999』の車掌のモニュメントがあり、背後の説明板に「日本アニメ発祥の地」と記されている。
2015年4月には、大泉学園駅北口のペデストリアンデッキに「大泉アニメゲート」が作られ、『鉄腕アトム』のアトム、『銀河鉄道999』の星野哲郎とメーテル、『あしたのジョー』の矢吹丈、『うる星やつら』のラムの銅像が造られた。さらに矢吹丈とラムの間が空いていて、将来もう1体の像を立てられるようになっている。
<アトム像>
場所:大泉学園駅北口「大泉アニメゲート」(練馬区東大泉5-41:西武新宿線大泉学園駅の住所)
竣工: 2015<平成27年>4月4日
像高: 135cm(等身大)
作者:
撮影時: 2016年3月5日
説明:『鉄腕アトム』は、1951<昭和27>年から1968<昭和43>年にかけて「少年」(光文社)に連載され、1963<昭和38>年~1966<昭和41年>年にかけてフジテレビ系列でアニメ化(虫プロダクション制作)されたマンガ。アトムはその主人公で、天馬博士が作ったロボット。手塚治虫の創った虫プロダクションは練馬区にあったし、手塚治虫自身も練馬区に住んでいた。
場所:大泉学園駅北口「大泉アニメゲート」(練馬区東大泉5-41:西武新宿線大泉学園駅の住所)
竣工: 2015<平成27年>4月4日
像高:
作者:
撮影時: 2016年3月5日
説明:『銀河鉄道999』は1977~81年にかけて「少年キング」に連載された松本零士の代表作のSFマンガ。1978~81年にかけてフジテレビ系列でアニメ化された。のちに連載が再開されたため、この当初のものを「アンドロメダ編」。以降のものは「絵ターナル編」と呼ぶようだ。星野哲郎は主人公の少年。999に乗って、機械の体を手に入れようとしている。メーテルは哲郎を999の旅へと誘い、ともに旅する謎の美女。作者松本零士は練馬区在住で、練馬区名誉区民となっている。
私の写真はメーテルの帽子が画面から切れてしまっている…。
<矢吹丈>
場所:大泉学園駅北口「大泉アニメゲート」(練馬区東大泉5-41:西武新宿線大泉学園駅の住所)
竣工: 2015<平成27年>4月4日
像高: 164.8cm(等身大)
作者:
撮影時: 2016年3月5日
説明:矢吹丈は『あしたのジョー』(原作高森朝雄<梶原一騎>、作画ちばてつや)の主人公。講談社の「週刊少年マガジン」に1968~73年まで連載され、1970~71年にかけてフジテレビ系列でアニメ化された。東京山谷のドヤ街に現れた矢吹丈がプロボクサーとなり、最後は灰のように真っ白に燃え尽きたジョーの絵で終わる。
矢吹丈の像は、これ以外に台東区のいろは会商店街入り口付近(台東区日本堤1-32-3)の土手通り(都道306号線)にあるFRP像がある(最近だいぶ色あせたが…。私の写真は2013年のものでただ原型を留めている)。像高190cmで2012年に立てられた。またリバレーションジム(墨田区石原4-1-4田代ビル1F)に実物大のフィギュア像がいるらしい。このジムは元全日本フェザー級チャンピオンの木村鋭景氏のジムで、以前講談社が作った限定品のフィギュアなのではないか、とのこと(これを銅像カテゴリーに入れるかはなかなか悩ましい問題)。
<ラム>
場所:大泉学園駅北口「大泉アニメゲート」(練馬区東大泉5-41:西武新宿線大泉学園駅の住所)
竣工: 2015<平成27年>4月4日
像高: よくわからないが、162㎝くらいとの説が…。
作者:
撮影時: 2016年3月5日
説明:ラムは、『うる星やつら』(高橋留美子)のメインヒロイン。地球侵略のためにやってきた鬼形宇宙人の娘。コミック連載時はサブキャラだったが、やがて主役キャラクターになった。「週刊少年サンデー」(小学館)に1978~87年連載。1981~86年にかけてテレビアニメ化された(フジテレビ系列)。高橋留美子も30年くらい練馬区に住んでいるらしい。