№20
銅像のある場所(2)
東京の青山霊園や護国寺の墓地、多磨霊園、谷中墓地、雑司ヶ谷霊園などの墓所には銅像が居る。多磨霊園や青山墓地には比較的多い。天気の良い日ならいいが、薄暗く風が強かったりすると、卒塔婆がカタカタと鳴って不気味な感じとなる。銅像ハンターは、墓参りの人たちからすると怪しい人感が満載である(「日本の銅像探偵団」のヒロ男爵は、霊園の銅像めぐりはしないそうである…)。多磨霊園や青山霊園はある程度の情報があるので、すんなりと銅像めぐりができるが、それ以外は出たところ勝負の場合が多い。墓荒らしのようにめぼしい墓を探してウロウロすることとなる。こうした人を胡散臭いと思っているのは人間だけではないようで、一度青山霊園を巡っていたら、やたらにカラスが「カーカー」鳴きだした。と思ったら背後からカラスに頭を足蹴にされたことがある。おそらくカラスの巣の近くをウロウロしていたのだろう。
銅像の墓を見つけて写真を撮る際には、墓石に一礼するのが、最低の礼儀だと思っている。今のところ、墓めぐりをした後に何か変なことが起こったことはない…。
本門寺の力道山