銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれて20年。日本中の銅像ハンティングは続きます…

鳥取県編 その20

〇算盤小僧…「算盤坊主」とも。京都府船井郡西別院に伝わる妖怪。夜、寺や神社の境内の木の下で算盤を弾く坊主(小僧)姿のもの。西別院村笑路の西光寺には、坊主の姿で現れた。タヌキの仕業とも、この寺で計算を間違えて怒られた小坊主がこの機で首つり自殺をしたと言われ、その霊とも。西光寺の隣の素戔嗚神社にも現れたが、こちらは少年の姿である。こちらは西光寺の開山、萬安英種という和尚が、子供時代に夜な夜な猛勉強した姿だとか。 

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閻魔大王…仏教、ヒンドゥー教で地獄、冥界の主。冥界の王として死者の生前の罪を裁く神。水木しげるは幼いころ、のんのんばあに連れられて訪れた正福寺の本堂に地獄絵図があり、この絵図に見入っては霊の世界を想像したといわれる。 

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〇龍…西洋のドラゴンではなく、中国では神獣・霊獣であり、中国の皇帝のシンボルとして扱われた。水中か地中に棲むとされることが多い。その鳴き声で雷雲や嵐を呼び、竜巻となって天空に昇り自在に飛翔する。頭に角を持ち、口には長いひげがある。日本では、蛇神信仰と融合して、水の神として民間信仰の対象となった。九頭竜信仰が有名。 

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〇べとべとさん…夜道を歩くと人間の後をつけるが、足音だけで人に危害を加えるわけではない。奈良県宇陀郡では暗い夜道で、静岡県では小山を降りてくるときに出会うという。この足音に恐怖を感じるときは、「べとべとさん、お先にお越し」(奈良県)「お先にお越し」、「お先にどうぞ」(静岡県)などと唱えれば、付いてきた人から離れるという。水木しげるは遭遇したことがあるといい、『ゲゲゲの鬼太郎』では、丸い頭部に足が生え、微笑んだような愛嬌のある口が大きく開いた格好のキャラクターとなっている。 

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〇寒戸の婆…「さむとのばば」。柳田國男の『遠野物語』に載る、岩手県上閉伊郡松崎村(現遠野市)の伝説。同村の寒戸に住む娘がある日、木の下に草履を残して消息を絶ち、30年後に親戚が集まったところへ、ぼろぼろの服で老いた姿で帰って来たという話。親戚たちに対し、娘はみんなに会いたくて帰ってきたが、山に帰らならければならないと言って去って行った。その日は風が強かったので、以降。強風の日には「寒戸の婆が帰ってきそうな日だ」と言ったとか。ただし、松崎に「寒戸」という地名はない。 

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〇枕返し…夜中に寝ているか枕元にやってきて、枕をひっくり返す、または頭と足の方向を変えるとされる妖怪。妖怪ではなく、その部屋で死んだ人間の霊の仕業との考えられていた。東北地方では座敷童の悪戯の一つとされる。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では小さな仁王のような姿で描かれる。かつて日本では、夢を見ている間は魂が肉体を抜け出ており、そのあいだに枕を返すと魂は肉体に戻れないという信仰があったとされる。このような枕の民間信仰が、枕返しの伝承のもとになっているのではないかと考えられている。

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 〇いそがし…熊本県八代市に伝わる『百鬼夜行絵巻』に描かれる妖怪。この絵巻には名称も解説も一切ないが、同様の恰好の妖怪を描いた『百物語化絵絵巻』に「いそがし」の名で載る。水木しげるはマンガ『妖怪博士の朝食』でこれを登場させ、人に憑依する妖怪とする。この妖怪に憑かれると、やたらに落ち着きが無くなり忙しく動き変わるが、不快感はなくなぜか安心感に浸ることができ、逆におとなしくしていると何か悪いことをしている気になるとしている。

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〇異獣…鈴木牧之の『北越雪譜』に載る謎の獣。越後国(現新潟県)で、竹助という男が大荷物を背負って歩いている途中、山中で食事をしようと休憩をしていると、そこ谷間の根笹を押し分けて現れた。サルに似ているがサルではなく、頭の毛が背中に垂れるほど長く、背丈は人間よりも大きかった。獣が弁当を欲しがるそぶりをするので分け与え、帰り道でも弁当を分けようと告げると、獣は竹助の荷物を持ち、竹助の前をスタスタと歩いた。目的地が見えると、獣は荷物を降ろして脱兎のごとく去っていった。その足はとても速かったという。以降、この山を通るときにはたびたび目撃されたという。 

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〇鬼太郎の家…木の上に作られた家。「鬼太郎ハウス」とも。中では鬼太郎、目玉の親父、ねずみ男がくつろいでいる。この世とは別の世界のことがみられる「霊界テレビ」、釣瓶火に似た妖怪火をともす「妖怪ランプ」、地獄に生えた「電木」の葉で作られたふとん、敵が近づくと危険を知らせる「虫かご」も見える。水木しげる記念館の中庭にある。ちなみに脇にある「妖怪ポスト」に投函すると、妖怪消印付きでちゃんと郵送されるらしい。 

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現在の「水木しげるロード」の妖怪像の配置は、「水木しげるの世界」→「森に棲む妖怪」→「神仏・吉凶を司る妖怪」→「身近なところにひそむ妖怪」→「家に棲む妖怪」の順で、境港駅から水木しげる記念館へ向かうようになっています。

長々と載せてきましたが、やっと「水木しげるロード」は終了です。そして鳥取県編もひとまず終了です。米子北高校の「小泉順三」像、米子松蔭高校の「永島運一」像(訪問した年は同校が夏の甲子園大会に出場しました)、鳥取大学正門の「三浦百連」(レリーフ像)は訪問できませんでした。次の訪問の際には訪れたいと思います。