銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

銅像本コーナー(1)

 

 銅像のありかを探るときに、HP『日本の銅像探偵団』はとても頼りになりますが、その銅像の謂れなどを調べるときにはあまり役に立ちません。そこでそんなときに頼りになるのは、”銅像本”です。ここでは、自分が持っていて目を通し、銅像関連問題に役立ちそうな本を列挙しておこうと思います。

 

(1)『日本の銅像完全名鑑』(廣済堂出版:かみゆ編)

  私も写真を提供し、編集に一部関わったムック。この本から現在の銅像仲間(「銅

 像探偵団」)とも深くかかわるようになった記念すべき本です。全国の銅像都道

 県別にオールカラーで950体も網羅した画期的な本。残念ながら完売しているような

 ので、手に入れたい人は古本でお探しください。

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(2)『銅像歴史散歩』(ちくま新書:墨威宏)¥960+税

  同じ「銅像探偵団」として、仲間となった方の本。もともと小学生新聞に連載して

 いたものを新書化したので、とても読み易いです。52テーマを7章に分け、1体に付

 き見開き4ペ-ジで完結させています。

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(3)『東京の銅像を歩く』(祥伝社新書:木下直之

  東大の先生で美術史が専門の方ですが、モニュメントを含めて銅像について多く発

 言されています。この本は、銅像の一大スポットである”東京”にしぼって、都内を8

 か所に分け、地図をつけて紹介しています。残念ながら絶版のようなので、古本でど

 うぞ!

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(4)『幕末維新 銅像になった人、ならなかった人』(交通新聞社三澤敏博

    ¥1404+税

  交通新聞社という、渋い出版社から出た”散歩の達人ヒストリー”シリーズ。「幕末

 維新」期にしぼって、大村益次郎靖国神社)、西郷隆盛(上野公園)、楠木正成

皇居前広場)、二宮金次郎(全国の小学校の校庭に立つ謎)、さらに戦中戦後の歴史

 に翻弄された銅像たち(横浜の井伊直弼像や神戸の伊藤博文像など)と、なかなか読

 みがいのある本です。ならなかった人を紹介するのも面白い!

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(5)『もにゅキャラ巡礼 銅像になったマンガ&アニメキャラたち』(扶桑社:楠見

   清)¥2200+税

  銅像というと、歴史上の人物や政治家のアピールのように思えますが、実は昔話の

 登場人物からマンガ・アニメのキャラクターまで、多彩な像が存在します。その架空

 の人物の像にしぼって紹介している本。ちなみに石像やFRP(強化プラスティック)

 像まであります。読んで面白かったのは、マンガ・アニメの2次元キャラを立体化す

 ること。例えば、「あしたのジョー」の矢吹丈の前髪のかかり方をどうするか…。こ

 れは東京都台東区まで見に行ってください。

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(6)『途中下車で訪ねる駅前の銅像銅像から読む日本の歴史と人物』(交通新聞社

    新書:川口素生)¥864+税

  銅像の立っている場所って、意外と駅前が多いんです。そこに注目して110体を紹

 介しています。意外な場所に意外な人物が出て来たり、「誰?」ていう人物が地域で

 活躍していたり、面白いですね!

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(7)『銅像めぐり旅―ニッポン薀蓄紀行』(祥伝社文庫清水義範

 

  もともとハードカバーで2002年に刊行、2006年に文庫化した本(現在は絶版の模

 様)。仙台の伊達政宗から鹿児島の西郷隆盛まで、カメラ片手に東奔西走し、誰もが

 気になる「なぜそこにいるの?」の謎を解いていきます…。

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