銅像ハンターtaguttiの銅像ハンティング記

銅像好きがこじれてよじれて20年以上。日本中の銅像ハンティングは続きます…

2025-01-01から1年間の記事一覧

茨城県編    その5

〇水戸黄門漫遊記の像 略 <水戸黄門漫遊記の像> 場所:JR水戸駅北口広場(茨城県水戸市三の丸1-1-3) 竣工:1993年 像高: 作者:小森邦夫 撮影時:2025年10月19日 説明:「水戸黄門漫遊記」として一番有名な像ではないか?ちなみに向かって左が助さん、右…

茨城県編    その4

〇板谷波山 (1872~1963) 陶芸家。茨城県真壁郡下館(現筑西市)生まれ。本名板谷嘉七。日本の近代陶芸の開拓者。東京美術学校彫刻科を経て、石川県工業学校(現石川県立工業高校)の彫刻科、陶磁科の教員となる。ここで作陶に打ち込み始め、職を辞した後…

茨城県編   その3

先週は失礼しました。では、茨城県に戻って… 〇三代芳松 (1874~1939) 水産家。茨城県久慈郡久慈町(現茨城県日立市)生まれ。漁師として船長をしていたが、ある日製糸工場を見学していて、漁業の機械化を図ろうと計画、機船底引網巻上機を考案し、漁獲高…

特別編(京都南部など)

先週は、紅葉を見に京都に行っていました(恒例です)。 なので、そこで見つけてきた銅像をいくつかご紹介… ○安井伊一 (?~?) 実業家。㈱宇治田原製茶場創業者。「こいまろ茶」を作り出す。 <安井伊一像> 場所:宇治田原製茶場<京玄米茶上ル入ル>(京…

茨城県編    その2

〇菊池寛美 (1885~1967) 実業家、投資家。栃木県那須郡馬頭町(現栃木県那須郡那珂川町)生まれ。常磐炭田の辰ノ口炭鉱、三友炭鉱、高萩炭鉱などを創業し、戦後はじめは「三大富豪」と称されたことも。京葉瓦斯(現京葉ガス)の取締役にもなるが、武州鉄道汚職…

茨城県編    その1

茨城県をはじめます。何回か訪問していますが、郷土が広いので、もう少し回る必要があるかもしれません。では… 〇長久保赤水 (1717~1801) 江戸時代の地理学者、儒学者。常陸国多賀郡赤浜村(現茨城県高萩市)生まれ。俗名は源五兵衛。農民の出だが、若く…

新作紹介

また、久しぶりに新作の紹介をしたいと思います。 (1)笠松町役場(岐阜県羽島郡笠松町司町1) ラブミーチャン像 (高さ1㍍20、長さ1㍍05:製作は瀬戸優) 笠松競馬場で人気馬だった「ラブミーチャン(2007~2024)」の像 が、2025年11月6日、馬主の小林祥…

静岡県編   その27

〇高柳健次郎 (1899~1990) 工学者。静岡県浜名郡和田村(現静岡県浜松市中央区)生まれ。静岡師範学校を経て、東京高等工業学校(現東京科学大学)附設工業教員養成所卒業。1924年に浜松高等工業学校(現静岡大学工学部)助教授となり、本格的に「無線遠…

静岡県編    その26

先週は茨城遠征をしていため、お休みでした 〇フレデリック・フランソワ・ショパン (1810~1849) ポーランド出身の音楽家。前記ロマン派音楽を代表する作曲家であり、ピアニスト。ワルシャワ公国ジェラゾヴァ・ヴォラ(現ポーランドマゾフシェ県)生まれ。…

静岡県編    その25

〇古橋廣之進 (1928~2009) 水泳選手。静岡県浜名郡雄踏町(現静岡県浜松市)生まれ。小学校の時から自由形で学童新記録を出すなど「豆魚雷」の異名をつけられた。戦後日本大学へ入学、1947年には400㍍自由形で世界新記録を出すが、戦争に負けた日本は国際…

静岡県編    その24

〇金原明善(きんぱらめいぜん) (1832~1923) 実業家。遠江国長上郡安間村(現静岡県浜松市東区)生まれ。生家は酒造業と質屋を併営する大地主で、旗本松平家の代官であった。1868年に天竜川が洪水で決壊すると、明治新政府に治水策を建白、一方で自ら堤…

静岡県編    その23

先週は、勤務先の文化祭や群馬遠征などで暇がなく、サボってました、すいません では… 〇赤松則良 (1841~1920) 幕末の幕臣、明治期の海軍軍人、政治家。男爵。江戸深川(現東京都江東区)生まれ。幕府御家人、吉沢家に生まれ、祖父の赤松家を継ぐ。蕃書調…

静岡県編    その22

〇勝海舟 (1823~1899) 幕末の武士、明治期の政治家。江戸本所亀沢町(現東京都墨田区)生まれ。幼名、通称は麟太郎、諱は義邦。明治維新後に安芳と改名。海舟は号。旗本。安政の改革で阿部正弘に見いだされ、長崎海軍伝習所へ入門、日米修好通商条約の批…

静岡県編    その21

〇平野運平 (1886~1919) 海外開拓家。静岡県小笠郡栗本村(現静岡県掛川市)生まれ。椎葉家に生まれ、義兄の平野家に養子に入った。東京外国語学校大西語科を卒業し、ブラジル移民の笠戸丸に通訳として乗船、グァタパラのコーヒー農園に入る。そこでリー…

静岡県編    その20

〇赤堀四郎 (1900~1992) 生化学者(生物有機学)。大阪大学名誉教授。理化学研究所理事長などを歴任した。静岡県小笠郡千浜村(現静岡県掛川市)生まれ。東北帝国大学卒。醤油の香り成分の抽出、アミノ酸と糖の反応(赤堀反応)、消化酵素の結晶化などを…

静岡県編   その19

先週は失礼しました。学校の中学生体験授業などでバタバタしていました。ちなみに体験授業では「銅像から見る日本史」というタイトルでやりました。 〇田沼意次 (1719~1788) 江戸中後期の旗本、大名。江戸幕府の老中。江戸幕府9代将軍徳川家重、10代将軍…

静岡県編    その18

〇松永いし (1884~1944) 教育者。静岡県益津郡中村(現静岡県焼津市)生まれ。1902年松永裁縫教授所を開き、1924年焼津高等裁縫女学校とし校長となる。1944年焼津女子商業学校となる。戦後松薫学園焼津高校となる(2021年から共学)。学校は県内で2番目に…

静岡県編    その17

〇沢村栄治 (1917~1944) 昭和戦前のプロ野球選手。三重県宇治山田市(現三重県伊勢市)生まれ。京都商業学校(現京都先端技術科学大学附属高校)に入学後、1934年には春・夏共に甲子園球場に出場した。その年の日米野球大会の日本選抜チームに選ばれ、5試…

静岡県編    その16

〇寺尾昌太郎 (1856~?) 農政家、駿河国有渡郡聖一色村(現静岡県静岡市)生まれ。蚕糸業界の発展に寄与した。 <寺尾昌太郎像> 場所:(静岡県静岡市駿河区池田1086-5) 竣工:1929年11月 像高: 作者: 撮影時:2021年3月28日 説明:寿像であった。詳…

静岡県編    その15

〇市川紀元二 (1873~1905) 軍人、会社員。静岡県磐田市生まれ。東京大学卒業後民間に就職していたが、日露戦争に志願し、歩兵少尉として遼陽の攻略に尽力し、遼陽を落とした。その後奉天の戦いに戦死した。日露戦争で最初に戦死した学徒出身兵である。 <…

静岡県編   その14

90,000アクセスありがとうございます。ヘベレケですが、何とかこれからも続けていきたいと思います💦 〇徳川家康 (1543~1616) 戦国期~江戸初期の戦国大名、江戸幕府初代征夷大将軍。三河国岡崎(現愛知県岡崎市)生まれ。国人土豪安祥松平氏の5代当…

静岡県編  その13

〇大野乙次郎 (1880~1938) 官僚、政治家。静岡県庵原郡蒲原宿(現静岡県静岡市)生まれ。蒲原町の助役から蒲原町長(3期)。蒲原町への日本軽金属蒲原工場の誘致に尽力したが、過労から死去した。 <大野乙次郎像> 場所:静岡市清水区役所蒲原支所(静岡…

静岡県編    その12【更新】

〇大村西崖 (1868~1927) 美術史家、評論家。駿河国富士郡水戸島村(現静岡県富士市)生まれ。塩沢家に生まれたが、若くして大村家に養子に入った。東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業後、教員や雑誌編集者となる。1896年に母校東京美術学校の助…

静岡県編    その11

〇船山啓次郞 (1882~1956) 教師、政治家。旧田子浦村会議員から田子浦村長。静岡県富士郡田子浦村(現静岡県富士市)生まれ。田子の浦港修築期成同盟会をつくり、地元や県、国へと呼びかけ、現在の田子の浦港をもたらした。また町村合併にも尽力四、富士…

静岡県編    その10

また謝りますが、先週は関西の「三国宝展」のハシゴをして不在でした…では今週は真面目に… 〇日比谷平左衛門 (1848~1921) 実業家。越後国蒲原郡浦館村(現新潟県三条市)生まれ。江戸末期に江戸に出て綿糸棉花問屋に奉公、その後独立し、日比谷家に養子に入…

静岡県編   その9

前週はサボりました 〇藤井日達 (1885~1985) 日蓮宗の僧侶。熊本県阿蘇郡坂梨村(現熊本県阿蘇市)生まれ。1903年に出家し、日蓮宗大学(現立正大学)にて学び、国内外に寺院を建立、1933年にインドでガンジーに出会い、非暴力主義に共鳴、第二次世界大戦…

静岡県編    その8

〇小林聿(こばやしはじめ) (1886~1944) 政治家。静岡県駿東郡深良村(現静岡県裾野市)生まれ。深良村村長。富士山の溶岩流に覆われて水の出なかった同地域の上水道普及に尽力した。 <小林聿像> 場所:裾野市深良コミュニティーセンター(静岡県裾野…

静岡県編   その7

だいぶサボっていてごめんなさい。先週は山梨県方面に出かけていました… では、静岡県編第7弾を! 〇谷清一 (?~?) 実業家。東洋パルプ特種製紙(株)社長。 <谷清一像> 場所:Pam三島(静岡県駿東郡長泉町本宿437) 竣工:1970年5月 (彫像の時期は1…

静岡県編   その6

〇佐野隆一 (1889~1977) 実業家、慈善家。静岡県田方郡三島町(現静岡県三島市)生まれ。旧制韮山中学校から東京高等工業学校(現東京科学大学)を出ていくつかの会社を経て、36歳で鐵興社(現東北東ソー化学)を起こす。一方で父をまねて古美術品の蒐集…

静岡県編   その5

〇上原正吉 (1897~1983) 実業家、政治家。埼玉県北葛飾郡田宮町(現埼玉県杉戸町)生まれ。幼くして両親と死別し苦労するなか、大正製薬所(現大正製薬(株))に入社、創業の石井絹次郎にかわいがられ、取締役からとんとん出世し、1946年に社長となる。…