明けまして…。2019年はもう少し頻繁にアップしたいと思います。
昨年は、高知県、秋田県と県を網羅してきましたが、2019年は東京を少しずつ行きたいと思います。如何せん東京は銅像が多すぎるので、少しずつ潰していきましょう。同時に他の県や「あるある」も入れていこうと思います。
さて、東京の第1回は、とある企画と連動して、亀有の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」シリーズの銅像群です。
1976年~2016年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された秋本治(旧ペンネーム山止たつひこ。第6巻まではこのネームだったらしいが、現在の単行本はすべて「秋本治」名義)のマンガ。亀有公園前派出所(亀有公園は実在するが、派出所は亀有駅北口にある)に勤務する両津勘吉を主人公とするギャグマンガ。サブカルチャーを中心とするネタが多かった。コミックスで全200巻。
2006年にJR亀有駅北口に銅像が造られたのがきっかけに(地元の商店街による)、現在では15体の像がいる(亀有公園前にいた旧麗子像が壊され、旧麗子像は「亀有南口駅前リリオ館」(イトーヨーカドー)の7F地区センターに移設された。公園には壊されにくい着座した新麗子像が造られたため、15体となっている)。
①両津勘吉像
竣工: 2006年2月11日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2007年1月5日
説明:両さん像の第1号。タクシー乗り場の脇で、駅から降りてくる人々に対し、右手を上げて迎えてくれている。
②両津勘吉祭り姿像
場所:葛飾区亀有3-25(亀有リリオパーク入り口前)
竣工: 2006年11月18日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:下町出身で、誰よりも祭り好きな「両さん」を表わしているそう。
③少年両さん像
場所:葛飾区亀有3-15 8JR亀有南口亀有銀座商店街ポケットパーク)
竣工: 2008年11月8日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:少年時代の両さんを中心に。この除幕式の日には麻生首相(当時。この人はマンガ好きで知られていた)が来たらしい…。3人は「勘吉(両さん)」と「豚吉」「珍吉」で、合わせて「とんちんかん」となる。像の企画は、「葛飾伊勢屋」の主人とのこと。
④少年よ、あの星を目指せ!両さん像
竣工: 2010年3月13日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:亀有駅の南北、亀有銀座商店街内に造られた両さん像は、予想以上に観光効果をもたらしたため、「亀有地区商店街協議会と亀有香取神社」が協賛して作った8体の像の一つ。「これからの未来を創る子供達に、どんな時も両さんのように明るく元気に夢を持って歩んで欲しい」(同像の解説案内板より)との願いが込められているらしい。
⑤麗子像(旧麗子像)
場所:葛飾区亀有3-26-1(亀有駅南口駅前リリオ館7Fの地区センター)
竣工: 2010年3月13日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2019年1月4日
説明:本名:秋本・カトリーヌ・麗子(日本とフランスのハーフ)。世界有数の「秋本貿易」の社長令嬢。両津の後輩で巡査。立ち姿のシュッとした像であったが、2010年5月20日に左側へと曲げられてしまった。修理もされたが、イタズラ防止のため現在は亀有駅南口駅前リリオ館7Fの地区センターに移っている。
【更新】撮影してきました。地区センターの中に廊下に背を向けて鎮座しております(写真では後ろがないように見えますが、銅像の背後はガラスです…)。休館日は年末年始のみ、開館時間は8:30~21:00(受付。利用は~22:00なので、この時間までは入れるか?)。
⑥中川像
場所:葛飾区亀有3-29(リリオ弐番館入り口)
竣工: 2010年3月13日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:本名:中川圭一。世界的大企業「中川コンツェルン」の御曹司。両津の後輩で巡査。
⑦サンバ両さん像
場所:葛飾区亀有3-18-4(亀有中央商店街靴の東洋前)
竣工: 2010年3月13日
像高: 約60センチ
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:カンカン帽にサングラス、両手にマラカスを持つ。2010年4月20日に左手のマラカス部分が折られてしまった。その後すぐに修理されたが、マラカスの柄の部分を太く丈夫なものへと取り換えたそう。
⑧本田像
竣工: 2010年3月13日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:本名:本田速人。交通機動隊所属の巡査。普段は気弱だが、バイクに乗ると顔つきも性格も変わる。銅像は気弱な方の姿である。
⑨ワハハ両さん像
場所:葛飾区亀有2-63-7(コスモ亀有シティフォルム前)
竣工: 2010年3月13日
像高: 約60センチ
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:この場所にはかつて「亀有名画座」があったが、道路の拡張で廃業したようだ。
⑩ダブルピース両さん像
場所:葛飾区亀有5-36(区立亀有公園内)
竣工: 2010年3月13日
像高: 約60センチ
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:
⑪敬礼両さん像
場所:葛飾区亀有5-14(亀有血液センター入り口前)
竣工: 2010年3月13日
像高: 約60センチ
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:場所柄、襷をかけてお仕事をしていることも多いようだ。
⑫麗子像(新麗子像)
竣工: 2010年11月8日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2011年2月27日
説明:折り曲げられないように、レンガの台座の上に座り、エレガントで上品に脚を組んだデザインとなった。レンガの台座にバラの模様があるため、「薔薇と麗子の像」とも呼ばれている。
⑬ようこそ亀有へ両さん像
竣工: 2010年3月13日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2019年1月8日
説明:ベンチの左端に座った像。脇に座って記念写真の撮れる仕様だろう。
【更新】撮ってきましたが、ベンチ型って、誰かが座っていることがあります。今回も直前まで空いていたのに、カメラを出していたら交通整理のオジサンが座って電話を始めてしまいました(-_-;)。
⑭ひとやすみ両さん像
場所:葛飾区亀有5-36(区立亀有公園内)
竣工: 2011年8月6日
像高:
作者: 竹中銅器
撮影時:2019年1月8日
説明:こち亀の連載35周年を記念して造られた像で、除幕式には著者はもちろん、映画の上映時だったので、香取慎吾ら出演者も多く参加したらしい。公園のベンチで一休みしている像。両側に座って記念写真が撮れる仕様だろう。
【更新】⑬と同じで、やはりベンチには子供連れのお母さんが座っていて、退くまで一回りしてきました。取材で再度回った時も、オジサンが読書にいそしんでいて、編集の方が交渉をしていました…。記念写真型の銅像は、私(たち)のような、純粋の銅像好きは困りますよね。
⑮「ようこそ こち亀の街へ!両津・中川・麗子がお迎え!像」(こち亀40周年記念像)
場所:亀有駅北口
竣工: 2016年8月9日
像高:ほぼ実物大
作者: 竹中銅器
撮影時:2019年1月8日
説明:「こち亀」の40周年、街に銅像ができてから10周年の節目にできた像。著者の秋本治氏の希望で、フルカラーの像となった(近年フルカラーの銅像が増えてきている)。
【更新】カラーバージョンの銅像は、編集の方たちも言っていたように「安っぽく」見えます。FRP像は大概カラーなので、それと勘違いされることも多いし…。そういえば、銅像紹介の画面左下の看板の所に、「大原大次郎部長」(両津勘吉の直属の上司。肩書は「巡査部長」)がさりげなくいることに注目してください。
近くにある「アリオ亀有」3F(葛飾区亀有3-49-3)には、「こち亀ゲームぱ~く」があり、等身大の両津勘吉、秋本麗子、中川圭一像(いずれもFRP像)がいる。背景が「亀有公園前派出所」となかなかユニークだが、場所はゲーセンです。マンガにちなんだものはあまりありません。
【更新】2019年1月8日に、「月間エンタメ」(徳間書店)の”私立エビ中”のメンバーがその道の通と体験をするコーナーの企画で、今回は「銅像めぐり」を柏木ひなたちゃんとする、というものでした。「日本の銅像探偵団」のヒロ男爵と二人で、亀有の「こち亀」銅像群を14カ所(旧麗子像を除く)3時間くらいで回ったものです。こんな形からでも、銅像好きが増えるといいな、と思います。